噂は本当だった……。

 雑誌「週刊大衆」がかねてから近日クランクインと報じていた『シン・ウルトラマン』(樋口真嗣監督)が2021年に公開されることが発表された。

 製作は東宝、円谷プロスタジオカラーの連名で、『シン・ゴジラ』の総監督である庵野秀明氏も企画・脚本で参加することが決定。タイトルからして『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に関連する『シン』シリーズの一つとして製作されることになりそうだ。

 1966年テレビ放送開始から50年以上が経過し、いまだ人気の衰えることのない『ウルトラマン』を『シン・ゴジラ』のスタッフがどう料理していくのか、大きく注目されている。

 その一方、ネットではこの『シン・ウルトラマン』を心配する声も相次いでいるという。

 『ゴジラ』は海外でも人気が高く、大人も数多く鑑賞するコンテンツである一方、『ウルトラマン』はメインターゲット幼稚園から小学生の子供だ。「シン・ゴジラのような大ヒット作にはならないのではないか」「シン・ゴジラとはかなりテイストの違う作品になるのではないか」との声が相次いでいるという。

 事実、『ウルトラマン』は2004年に「大人向け」のシリアスな作風である映画『ULTRAMAN』を製作したが、そのコンセプトが子供を持つ親世代から全く受け入れられず、興行収入も1億5000万円とふるわなかったことから、「大人をターゲットにしたウルトラマン」の企画はなかなか実現しなかった過去がある。

 また、キャスト面を見ても『シン・ウルトラマン』には不安要素が多数あるという。

 ウルトラマンに変身する主人公には斎藤工(37)が抜擢され、ヒロインには長澤まさみ(32)、西島秀俊(48)ら、中堅どころの役者がメインを務めることが発表されている。演技力は確かであるものの、今や「若手役者の登竜門」的存在である特撮モノで、この高年齢キャストは珍しい。

 また、斎藤も数年前までは「イケメン俳優」のひとりとしてテレビ・映画にと大活躍していたが、2019年に入ってからはドラマの脇役や単館上映映画での主演が続いており、2021年まで人気が続いているかどうかは未知数である。

 ある意味東京オリンピック後の最大の話題作となりそうな『シン・ウルトラマン』。果たして興行収入82.5億円を記録した『シン・ゴジラ』に次ぐ大ヒット作となるか……。

斎藤工