明治安田生命J2リーグ第26節の11試合が4日に各地で行われた。

三協フロンテア柏スタジアムで行われた柏レイソルvsFC琉球は、ホームの柏が5-1で快勝した。

7連勝で今季初めて首位に立った柏(勝ち点49)が4連敗中の15位・琉球(勝ち点28)をホームで迎え撃った一戦。今節に好対照の戦績で臨んだ両チームだったが、立ち上がりから一進一退の攻防を繰り広げる。その流れの中で31分、最終ラインの三原のバックパスのミスをかっさらった鈴木孝司がそのまま独走してGKとの一対一を制して琉球が先制に成功した。

ミスからリードを許した柏だが、39分にはロングスローの流れからオルンガとGKが交錯したこぼれ球を瀬川が冷静に流し込み、すぐさま同点に追いつく。さらに42分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でサインプレーからゴール前で鎌田が落としたボールを古賀が蹴り込み、前半のうちに試合を引っくり返した。

すると、後半は完全に柏のペースに。53分に左サイドを抜け出したオルンガのグラウンダーの折り返しを江坂、直後の57分にはGKのロングボールの流れから江坂の浮き球パスに抜け出したクリスティアーノが立て続けにゴールネットを揺らす。これで完全に勢いづいたホームチームは試合終了間際にもカウンターから江坂がトドメの5点目を奪い、この日のゴールショーを締めくくった。そして、前節の4ゴールを更新する今季最多5ゴールを奪った柏が破竹の8連勝で首位キープに成功した。

また、NACKスタジアム大宮で行われた4位の大宮アルディージャ(勝ち点43)vs5位のモンテディオ山形(勝ち点43)の上位対決は、3-2でホームの大宮が勝利した。

共に下位相手に勝ち点を取りこぼした同勝ち点の両チームが2試合ぶりの白星を目指して激突した一戦は、開始早々に動く。4分、山形が相手陣内右サイドで得たFKの場面で三鬼のファーを狙ったクロスを栗山がダイビングヘッドで流し込んだ。

ホームで先制を許した大宮だがここから巨漢ロビン・シモヴィッチが存在感を放つ。まずは19分、右CKの場面でDF栗山との競り合いを制したスウェーデンストライカーはジャンプをすることなく合わせたヘディングシュートでゴールネットを揺らす。さらに28分には再びボックス内でのDF栗山との肉弾戦を制して冷静なキープから左足のシュートを流し込み、チームを逆転に導いた。

大宮の1点リードで折り返した試合は後半も山形が早い時間にスコアを動かす。54分、ボックス右で強引に仕掛けた柳からのグラウンダークロスをファーの南が見事なダイレクトシュートで流し込んだ。

2-2の振り出しに戻った中、両チームは連戦を感じさせないアグレッシブな攻防を見せるが、一歩先に出たのは大宮だった。72分、GK櫛引のパンチングのクリアにボックス手前で反応した茨田が抑えの利いた見事な右足ダイレクトボレーを無人のゴールへ突き刺した。

その後、山形の猛攻を粘り強い守備で凌ぎ切った大宮が山形との上位対決を制し、2試合ぶりの白星を挙げると共に3位に浮上した。

また、今節は9日間で3試合をこなす過密日程の最終戦ということもあり、予想外の大差が付く一戦が目立った。

12位の東京ヴェルディ(勝ち点36)をホームで迎え撃った2位の京都サンガF.C.(勝ち点47)は、4-1で勝利した前回対戦を髣髴とさせる試合展開に持ち込んだ中、一美の2ゴールの活躍などで4-0の圧勝。9戦無敗とし自動昇格圏内の2位をキープ。また、上位戦線を窺うヴァンフォーレ甲府アルビレックス新潟が共に3点以上を奪って大勝している。

その他の試合では首位の柏と共に連勝を続けている6位の横浜FCが敵地でアビスパ福岡を2-0で退け、7連勝で4位に浮上。また、上位陣が軒並み勝ち点3を積み上げた中、3位の水戸ホーリーホックはDFンドカ・ボニフェイスの退場が響きレノファ山口FCに0-1で競り負けている。

明治安田生命J2リーグ第26節
▽8/4(日)
ヴァンフォーレ甲府 3-0 FC町田ゼルビア
V・ファーレン長崎 1-3 FC岐阜
アビスパ福岡 0-2 横浜FC
京都サンガF.C. 4-0 東京ヴェルディ
ツエーゲン金沢 1-1 栃木SC
アルビレックス新潟 4-0 徳島ヴォルティス
愛媛FC 2-0 ファジアーノ岡山
レノファ山口FC 1-0 水戸ホーリーホック
柏レイソル 5-1 FC琉球
大宮アルディージャ 3-2 モンテディオ山形
鹿児島ユナイテッドFC 2-1 ジェフユナイテッド千葉

サムネイル画像