坂田大輔氏、松田直樹氏のメモリアルフェスティバルに参加 「大切につないでいけたら」

 元日本代表DF松田直樹氏(当時・松本山雅FC)が練習中に心筋梗塞で倒れ、帰らぬ人となってから、4日で8年となった。同日には「NAOKI MATSUDAメモリアルフェスティバル」が都内で開催され、元チームメートたちも参加してサッカースクールの指導などにあたっている。その中の1人である元日本代表FW坂田大輔氏は、この日行われたAED自動体外式除細動器)講習に触れ、「少しでも全国各地でやっていければいい」と活動の意義を語った。

 坂田氏は2001年横浜F・マリノスユースからトップチームに昇格。当時レギュラーとして活躍していた松田氏とともにプレーし、03年と04年にはJ1リーグ優勝に貢献した。06年には日本代表デビュー。その後は海外でのプレーなども経験したが、17年限りでアビスパ福岡との契約が満了し、昨年に現役からの引退を発表していた。

 坂田氏にとって、松田氏は「プロに入った時からずっと主力で、日本代表でも活躍していて、特に2002年の(日韓)ワールドカップの時は近くにいた存在でした」という。今回のフェスティバルには「マツさん(松田氏)の思いもこういう場で大切につないでいけたら」という思いを持って参加した。

「マツさんが亡くなった時は(AEDへの認識が)一気に広がりましたけど、年月が経つとマツさんのこと、そういうことがあったことを知らない世代も出てくる。ここだけじゃなくて、いろいろな場所でちょっとでもやっていくことによって、もしその現場に居合わせた時、AEDがあって助かる命がある。少しでも全国各地でやっていければいいかなと思います」

 サッカースクールでは子どもたちの人気者となる一方、AED講習に自身も参加し、真剣な眼差しで受講した坂田氏。終了後には、イベントの一環としてAED講習を組み込むことの意義に言及している。

「僕たちサッカー選手は、マツさんのことがあって、クラブ単位でAEDの指導もされました。でも、一般の人たちへの広がりはまだ物足りない現状があると思います。マツさんの命日にこういう企画をしてもらって、一般の子どもたちも含めてやってもらえているのは、すごくいいことだなと、改めて思います。『AED講習だけ』という形でやると、集まる層も変わってしまう。こうやってサッカーを通じて子どもたちに来てもらって、親御さんたちと一緒に講習を受けてもらうというのが、僕たちにできること。こうやってサッカーでいろいろな人たちに伝えていければいいと思います」

 目の前で誰かが倒れた時、AED講習の経験の有無は大きな差になり得る。だからこそ、いざという時に向けての備えの大切さを呼びかけている。(Football ZONE web編集部・片村光博 / Mitsuhiro Katamura

元日本代表FW坂田大輔氏もイベントに参加【写真:Football ZONE web】