明治安田生命J1リーグ第21節の川崎フロンターレvs松本山雅FCが4日に等々力陸上競技場で行われ、0-0のゴールレスドローに終わった。

3連覇を狙う川崎Fにとって連敗は避けたい一戦。先月31日に延期分のサンフレッチェ広島戦が行われたこともあり先発メンバーは半分の5名変更。中村、齋藤、車屋、田中碧、知念が名を連ねた。

一方、勝利から遠ざかっている松本だが、前節のサンフレッチェ広島戦ではパウリーニョの後半アディショナルタイムによる同点弾で2ー2で終え、リーグ上位の広島から勝ち点1をもぎ取った。川崎Fにはこれまで3戦3敗と勝ち点を挙げれていない状況だ。松田直樹さんの命日である本日、松本は花を添えられる戦いをしたい。

前半開始からボールを支配したのは川崎F。細かいパスワークで組み立てをはかりチャンスを窺うが、松本はラインを敷き簡単には中央を割らせない。松本は阪野を起点にロングボールを多用し、サイドを変えながら早めにクロスを放り込む攻撃に。

川崎Fは7分、中村のFKから良いボールが入り、谷口が触れれば得点という場面があった。対する松本はセルジーニョがドリブルで切り込み、中で待っていたパウリーニョへ渡しミドルシュート。枠を捉えるもGKチョン・ソンリョンに阻まれる。

川崎Fが圧倒的にボールを支配し攻め立てるが、最後のチャンスメイクができず試合は0ー0で折り返す。

後半、松本はセルジーニョにボールが渡るとスイッチが入りカウンターに勢いが増す。54分のFKでは、セルジーニョが直接狙うもGKチョン・ソンリョンが壁となる。

なかなか最終局面に持っていけない川崎Fは、77分下田に代えて小林を投入しシステムを2トップに変更した。その川崎Fは84分、右サイドの家長から中村、小林、車屋へとダイレクトで回しコンビネーションを見せるも、シュートは枠を外れた。86分には途中出場の長谷川からのクロスを小林が合わせたがジャストミートできず。

一方、松本も負けておらず86分に高橋が左サイドからのクロスに阪野が反応するも足が届かず決定機を逃す。そのまま試合終了となり0-0という結果となった。

川崎Fは終始ボールを持ちゲームメイクしたが、枠内シュートは1本に。松本は攻め込まれる時間が長いながらも、ディフェンスラインと中盤の間をコンパクトにまとめることができたのが無失点で抑えることができたポイントだろう。また枠内シュートは2本放っている。川崎Fにとっては痛い勝ち点1だが、松本にとっては初めて川崎Fから得た貴重な勝ち点1だ。

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