最近よく耳にする「テレワーク」。これは政府が推奨する「働き方改革」のひとつで、情報通信技術を活用し、自宅などでの就業を可能とするものです。

テレワーク
※画像はイメージです(以下、同じ)
 関心を持つ人も多いようですが、実際のところ、社会的な普及がどこまで進んでいるのか気になりますよね。

 総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセステクノロジー株式会社コーポレートベンチャーであるワークスイッチコンサルティングは、1都3県で勤務するビジネスパーソンを対象に「通勤」と「テレワーク」に関する実態調査を行いました。

通勤に満足していない人が約4割

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提供:「通勤とテレワークに関する実態調査」(パーソルプロセステクノロジー ワークスイッチコンサルティング調べ)
 普段の通勤について、どの程度満足しているかという質問には、「満足している(非常に満足、やや満足)」が全体の37.3%なのに対して、「満足していない(まったく満足していない、あまり満足していない)」が39.8%という結果になりました。

 これだけを見ると、両者ほぼ同率に見えますが、対象を通勤時間が60分以上かかる層に限定すると「満足していない」が65.8%にものぼり、通勤にかかる時間の長短が「満足」「不満足」に大きく影響する要因であることがうかがえます。

通勤時間を短縮するための有効手段は「引っ越し」

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提供:「通勤とテレワークに関する実態調査」(パーソルプロセステクノロジー ワークスイッチコンサルティング調べ)
 現在の通勤時間を短縮するために、有効だと思う方法を、すべてお知らせくださいという質問に対し、1位が「職場近くへの引っ越し」(266人)、2位が「時差出勤」(190人)でした。

テレワーク」を挙げた人は171人で3位となったことから、「仕事は職場へ通ってするもの」という固定概念を多くの人が持っていることがわかります

「導入も検討もされていない」企業が半数以上

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提供:「通勤とテレワークに関する実態調査」(パーソルプロセステクノロジー ワークスイッチコンサルティング調べ)
 現在、あなたが勤務されている会社にテレワーク制度は導入されていますかという質問には、「導入も検討もされていない」という回答が過半数の54.0%に。「制度として導入・運用されている」はわずか26.1%にとどまりました。

 ただし、「制度化されていないが既に容認/部分的に導入されている」10.1%、「導入されていないが、検討されている」9.7%と、これから広がりを見せていく可能性はあるようです。

導入されていても「週0日」が7割以上!?

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提供:「通勤とテレワークに関する実態調査」(パーソルプロセステクノロジー ワークスイッチコンサルティング調べ)
 テレワークが導入・運用(もしくは一部導入)されている企業の従業員でも、あなたは普段週に何日テレワークを実施していますかという質問に対しての回答は「週に0日」が136人中105人にものぼりました。

 テレワーク導入とは名ばかりで実際にはほぼ活用されていなかったり、習慣的には制度を活用できていない現状が浮き彫りとなっています。

会社に求めるのは「利用しやすい雰囲気」

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提供:「通勤とテレワークに関する実態調査」(パーソルプロセステクノロジー ワークスイッチコンサルティング調べ)
 時短や効率化の観点からも、大きな期待がかかるテレワークしかしながら、個人レベルへの浸透までには少し時間がかかりそうです。

 あなたがテレワークという働き方をする上で、会社に整えてほしいことは何ですかという質問に対し、1位「利用しやすい雰囲気」、2位「利用するためのIT環境の整備」、という結果が出たことからも、やはり“絵に描いた餅”で終わることなく、実際に個々が実施しやすい状態を整備することが企業に求められているのでしょう。

 多様化するライフスタイルに合わせてひとりひとりに合った仕事への向き合い方が実現できるよう、テレワークの定着化はこれからの「働き方改革」の要になるといえるかもしれません。

TEXT/なかたり>

調査概要
調査内容:「通勤とテレワークに関する実態調査」(パーソルプロセステクノロジー株式会社) 
調査期間:2019年6月28日2019年7月1日
調査対象:20歳~49歳男女・勤務地が1都3県の会社員(課長、係長、主任、一般社員クラス)、通勤に電車を利用している方400名
調査機関:パーソルプロセステクノロジー ワークスイッチコンサルティング調べ

【なかたり】



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