寄る年波には勝てず、猛暑の影響で割りと最悪の体調。それにここだけの話、再演なら夜は某感情型シンガーソングライターアニバーサリーライブに行こうかと悩んでいた。

【写真を見る】ギュッと抱き合う上西星来と脇あかり…尊過ぎる!

「かほと夏休み」を終えてそそくさと立ち去ろうとしていたら、それを察してか(違う)、浜崎香帆以上に夏休み感の強い服装の脇あかりが「えっ、夜こないん?」的な目をしてお見送りをしてくれるもんだから、あっさり心変わり。これはもう来るしかないでしょう。(チョロい)

TPDに関しては特に誰推しとかではないが(当たり前だ)、脇推しの気持ちが分かる気がする。

実際冒頭のコンテンポラリーダンスを見たら、あっという間に心と体は流星に奪われており、気付いたら「もう終わりか!」と“おかわり”したくなったほど。ええ。明けてバースデーだというのに、一人TPDカラオケで徹夜だよね。

さておき、そのくらい破壊力がある上西星来、脇あかり=赤の流星のワンマンライブInto The Night~夜に落ちて・再び~」が、8月4日、東京・恵比寿CreAtoにて行われ、WEBテレビジョンTPD班が潜入。主観に満ちたオリジナルライブリポートを送る。

8月1週目のアイドルイベントと言えば、何と言っても「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」。近年はTPDも出ていたから当然そっちに行っていたが、「ティフもいいけど、自分もふっ派なんすよ」と、わけの分からない言い訳で2019年は涼しい恵比寿を選んだ。

東京パフォーマンスドールグループユニットとはいえ、全然世界観が違う赤の流星は、ファンの方の熱量も高く、始まる前からいい意味で異様な高揚感が会場を包む。

そして高揚感と言えば、「赤の流星のライブ見てみたいんですよ~」っていつぞやのインタビューの時、高揚感たっぷりに語っていたリーダーこと高嶋菜七氏と、“妹分”橘二葉氏もこっそり(?)見守るというグループ愛あふれる展開に、始まる前から涙腺が危うい事態に。

そうこうしていると、この春の渋谷Club Asiaで2人が披露した、せりふなしで繰り広げられるコンテンポラリーダンスを用いた“無言の演技”が始まった。

楽しそうな音楽から哀しい音楽、喜びから切ない表情へのギャップ、「もう二度と披露しないかも?」という話をスタッフ氏が4月当時していたので、“再演”というコンセプトの今回のライブ、この演技が再び見られただけでも、満足度は100%超だ。

赤の流星は歌やダンスだけじゃなく、表情や独特の世界観が素晴らしい

オープニングパフォーマンスが終わり、1曲目は「Perfect Doll」。演技モードから一転、イントロですぐに赤の流星の上西&脇の顔になると、ピタリと息の合った“冗舌な”無表情ダンスを繰り広げ、首をそろってかしげたところで“完璧なドール完成”とばかりに曲が終わる。個人的にこのイントロは大好物だ。

続いてこちらも人気曲「紅~beni~」。歌い出しの脇の笑顔もさることながら、その後の上西のボーカルのときに、上西の肩に手を回し見詰める姿よ。あれは正直落ちるぜ? 奥さんご覧になりました? どんだけイケメンなんだよ。

2人のボーカルも“安定期”に入ったようで、決してブレることなく歌い上げ、「ベニ~」のハーモニーもきれいに決まっていた。

それから「これが愛?!」へとつながると、思わずすぐにどこかへ飛んで行きたくなってしまった。2番の入りのところで最前列まで交互に出て笑顔を振りまく場面とか、遠目に見ていてもペンを落としそうなほどだったのだから、恐らく最前列のファンの方は…呼吸も危うかったことだろう。

3曲終わったところで、MCタイムへ。

脇の「今日はワンマンライブに来てくださり、ありがとうございます!」というあいさつもそこそこに、水がないことに気付き、水分補給に袖へ行く脇。その間、上西が「皆さん暑いけど、生きてますか~!? 生きてるか~!?」と独特の掛け声で盛り上げる。

水分補給から戻った脇は、おもむろに「でもさ、今日はTIFというものをやってるよね?」と話し始めると、会場が笑いに包まれ、「それなのにこんなに来てくださってありがとうございます」と感謝を述べた。

そのまま独特のテンポで話を続ける2人。「TIFと言ったら夏って感じするよね」「だねー。THE TIF」となおもTIFに触れつつ、突然上西が「何か夏らしいことした?」とパスを出す。

これに脇は「してない…あ、でも、二葉と隅田川の花火大会に行った。でもさ、ビルがバンバンバンバンあるから、見えないんだよね。第1回の花火と、第2回のがあって、音が鳴った方に行ってさ…うちら何してんだろうって(笑)」と“らしい”エピソードを語ると、上西が冷静に「(音が)鳴ってから行っても遅いよね」とバッサリ。

一方、上西の夏については「プールも行ったし、花火も見た。あかりと違って、ちゃんと開けているところに行って、きれいなの見たよ。あと、最近あれにハマっているの。脱出ゲーム。みんなアプリ取ってみて! 時間があればやりたいもん…って、何か苦笑いされてるみんなに(苦笑)。ちゃんと笑って…!」と懇願し、ファンも笑顔になった。

■ 「In The Wonderland」へ!

会場がほっこりした後は、TPDの原点の1つ「東京パフォーマンスドール PLAY×LIVE『1×0』(ワンバイゼロ) エピソード2」の劇中歌で、上西&脇コンビにとって最初の一曲となった「In The Wonderland」の強めなイントロが流れ出し、すぐに察したファンから「うぉー!」という歓声が上がる。

1回目のワンマンには行ってないこともあり、初めて生で見たこの楽曲。じょにーヘッドロールでポニーテールが揺れる中、振り付けもどこか演劇感があるし、ちょっぴり妖艶な雰囲気を漂わせる2人。なるほどファン人気が高い曲というのが一発で分かる。それでいて全身をダイナミックに使って両サイドで力強く踊る部分もあるのだから、ぜいたくだ。

そこからライブ定番曲の「エデンの雨」をしなやかな首の使い方で歌い踊ると、おなじみの“赤い果実”が登場し、「果実」へ。

毎回そうなのだが、後ろから見ているとあの果実はどこから登場するんだろう、ってのが気になる。脇がいつも隠し持っているの?ってくらい、自然とこの曲になると現れる。

相変わらず美しいイントロと2人のコンビネーション。本当に吸盤でも付いてるんじゃないの?ってくらい手や体にピッタリフィットしている果実。ここまで仕上げるには当然並大抵の努力じゃないんだろうなというのが見て取れ、この曲のパフォーマンスを見るといつもじんわりくる。最後のキス風ポーズまで、一瞬たりとも彼女たちから目が離せないのだ。

そして画面が暗くなり転換曲「Nightmare」が流れると、2人はステージから一旦はけ、衣装チェンジ

これまた驚いた。ただの衣装チェンジじゃなく、あの春のワンマン夜の部でオープニングに披露したジャジーなメロディーに乗せて、ジャズダンスを決めながら追い掛けっこをするような2人の姿が。観客から自然と手拍子が鳴り、それに載せて演技+ダンスをする。

なるほど、再演という形で「凝縮してお届けします!」と言っていた通り、一度のライブで春のワンマン2回分を見たような得した気分にさせられる。

そこから後半戦に突入。これまた盛り上がる「勝手にしないで!」から始まると、当然ファンコールも気合十分。この曲こそ2人のボーカルが生きるなあと個人的には思っているのだが、明らかにこの春に聞いた「勝手にしないで!」とはいい意味で勝手が違うというか、何時間でも聴いていたいくらい心地よいボーカルがそこにはあった。

一転してAメロの“単色のボーカル”が逆にクセになる「cocolo」から、待ってました!「Into the Night~夜に落ちて~」。皆さんからも自然とイントロから手拍子が沸き起こり、この曲の人気の高さがうかがえる。正直ここもウルっときた。

と言っている暇もなく、静から動へフルスロットルでギアチェンジすると、ソロボーカルの横で一方がコンテンポラリーダンスをするいつもの展開。

シングル収録曲となったことが大きかったのか、どう見ても自信たっぷりに歌い上げる2人。ピッタリそろうダンスというより、あえてアシンメトリーな感じも出すダンスもまた味わい深いし、何よりこの曲はシンプルカッコ良過ぎる。

いや、マジで。ここだけの話、中毒性が高いこともあって「SUPER DUPER」よりヘビロテで聴いているかもしれない。(どっちも好きだけど)

以前も触れたが、時代が時代なら天下を取れる楽曲だろう。大事に育てていってほしいなあ。うん、何様だ。

さらに畳み掛けるように「皆さんまだまだ盛り上がっていきますよ~!」という脇のあおりから、「純愛90's -Rearranged ver.-」。こちらも何度聴いても飽きの来ないメロディーラインと2人のちょっぴり物悲しいボーカルがさえ渡り、手拍子も相まって会場のボルテージはグングン上昇。カッコイイ以外の言葉が浮かばない語彙力を呪いたい。

こうなったら止められない爆発力のある2人、続く「Move On!」では「ウッホイウッホイ」の声援でクラブハウスさながらの盛り上がりを見せると、会場2F的な所で見ていた“関西シスターズ”も手すりを乗り越えんばかりの勢いで赤の流星にコールを送る。

あまりにも目立っていたのか、流星の2人もちょっぴり吹き出し気味に“ファンサービス”を送っていたような。ほほ笑ましい光景だ。

パンキングダンスの申し子(橘二葉)が見ているからか、間奏のパンキングダンスはいつも以上に激しかったような気も。

そして本編ラストは「to you」。脇がペンライトで顔を隠す姿に悶えていると、今度は上西が脇にバックハグとな…。

恐らく考え得る限り地上最強の“萌殺”能力がありそうなこの姿、もうちょっと雑に感想を言うと「マジハンパねえ」。

そんなことを考えていると「今日は赤の流星のワンマンに来てくださり、ありがとうございました。センキューソマッチ!」と脇が軽やかに英語を交えて言い残し、本編が終了した

赤の流星おなじみの「せ・い・ら」「あ・か・り」の交互に繰り返すコールから、「アンコールありがとうございます。さあこの曲です。一緒に盛り上がっていきましょう!」の一言から、「黄・昏・蝶・々 -Rearranged ver.-」へ。

すぐさま手拍子で乗るファンの盛り上がりに呼応するかのように、エモいパフォーマンスを見せる2人。何と言っても指と手の使い方がセクスィーだし、ちょい高目の音域でハモる2人の歌声にも情緒を感じていると、曲が終わり、最後のMCタイム

Move On!」からの盛り上がりがすごかったという話や、4月の再演でギュッと凝縮したライブが出来たことの達成感。オープニングダンスは難しかったという話や、人形の演技が上手な脇が「ぬいぐるみを買った」とぽろっとこぼしたところ、久々降臨のSEIRA様による「その年でぬいぐるみ要る?」というキレキレのツッコミで、会場が爆笑に包まれる。

照れながらも「今日ね、(ぬいぐるみを)連れてこようとしたの」という脇に、「さすがにヤバイ…」と若干ドン引きSEIRA様。この2人の関係性がとてもよく表れたやりとりと、会場のファンによる「まったくしょうがねえな脇は…」の感じがまたニヤニヤをそそる。

その後、上西から次週のバースデーイベントへの告知と、脇の「けものフレンズ」出演告知などがあり、「まだ楽しめますか~?」「まだ行けますか~?」という2人のあおりがあり、赤の流星の定番ラスト曲にもなりつつある「あなたに逢いましょう」で、いよいよ幕を下ろした。

何はともあれ、TPD関連のワンマンライブとしては結成6周年ワンマン以来となった今回。彼女たちのキャラクターや、美貌はもちろん魅力的なのだが、やはり何と言ってもライブで躍動する姿が最も美しいと個人的には思う。

赤の流星としては8月9日オールナイトイベントに出演したり、TPDと共に同25日の「@JAM EXPO 2019」に出演したりと、この夏はフェスにも積極的に参加するのでうれしい限りだが、新たなワンマンライブも決まると最高のご褒美なんだけどなあ。

欲張り過ぎ? 

いやいや、欲張りだっていいじゃない、こういうファン一人一人の声が、新たな世界を開くはずだ。

あれ、いつの間にかファンになってるぞ?

今さら遅いか。(ザテレビジョン・取材・文=蒼野星流)

赤の流星がワンマンライブを行った