アーセナルが1-0とリードして迎えた後半24分、メイトランドナイルズが痛恨プレー

 アーセナルは現地時間4日、ジョアン・ガンペール杯決勝でバルセロナに1-2と敗れた。エースFWの一撃で先制したアーセナルだが、痛恨の形で同点ゴールを献上し、「笑いを誘う」「本当に哀れ」「言い訳などない」と反響を呼んでいる。

 バルセロナアルゼンチン代表FWリオネル・メッシやブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョを温存したなか、前半36分にガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンの一撃でアーセナルが先制した。

 1-0とリードして迎えた後半24分、アーセナルにとってまさかの出来事が起きる。バルセロナが左サイドから崩しにかかるなか、中央へのパスが乱れてウルグアイ代表FWルイス・スアレスが触るも収めきれず、アーセナルの最終ラインにボールがこぼれた。余裕を持って処理したのが21歳のイングランド人DFエインズリー・メイトランドナイルズだ。

 自陣エリア内でこぼれ球に反応したメイトランドナイルズは、ドイツ代表GKベルント・レノにバックパス。しかし、レノは自分がこぼれ球を拾うべく前に出ており、戻されたボールが横を通過。結局、2人の呼吸が合わず、メイトランドナイルズのパスがそのままゴールに吸い込まれた。

 1-1となったなか、終了間際の後半45分にスアレスが背後からのパスにダイレクトで合わせる驚愕ボレーを披露。決勝点を奪われたアーセナルが1-2と敗れた。アーセナルにとっては、文字通り痛恨のオウンゴールとなったシーンを、英メディアが続々と報じている。

英紙が皮肉 「ファンは、スアレスより優れたフィニッシャーだと思うだろう」

 英紙「ザ・サン」は「アーセナルのファンは、メイトランドナイルズはスアレスより優れたフィニッシャーだと思うだろう。コメディーなオウンゴールの後では」と皮肉を交えて報道した。

 また英メディア「スポーツバイブル」は、「笑いを誘うオウンゴール」と伝えた一方、メイトランドナイルズの心境を踏まえて「彼は二度と見たくないだろう」と記している。さらに「本当に哀れな話。言い訳などない」「彼はDFであるべきじゃない」というファンの声も紹介した。

 昨季、アーセナルで公式戦30試合2ゴールの結果を残すなど進境著しいメイトランドナイルズだが、この日は21歳DFにとって悔いが残るものとなってしまったようだ。(Football ZONE web編集部)

アーセナルDFメイトランド=ナイルズ【写真:Getty Images】