
中村静香がスナックママ、佐藤ノアがアルバイトスタッフに扮(ふん)するBS12 トゥエルビ「スナック 胸キュン 1000% ママこの人つれて来た!」(毎週金曜夜2:00-2:30)。8月9日(金)深夜放送より、スナックが改装することを機に、二人にインタビューを行った。
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番組は、1980年代~90年代に活躍した有名人が訪れるというノスタルジック酒場「スナック胸キュン1000%」が舞台。そんな有名人に心をときめかせた“常連客”芸能人が、憧れの人を伴って来店し、若き美人ママ・中村静香とアルバイト店員を相手に大好きな有名人の栄光をプレゼンするというトークバラエティー。
8月9日(金)放送では、これまでに登場した松田洋治、日高のり子(高は正しくは、はしご高)、伊藤つかさ、竹本孝之、清水宏次朗らの出演時の模様をプレイバック。寺田恵子(SHOW-YA)、永井真理子、宇徳敬子(元Mi-Ke)、知久寿焼(元たま)の「歌唱シーン」も振り返る。
また、8月16日(金)放送では、常連客のドランクドラゴン・鈴木拓が、ラーメンブームの火付け役、伝説のラーメン店「なんでんかんでん」を立ち上げた川原ひろし社長を伴って来店。1990年代に環状七号線沿いでラーメン屋をオープンし、環七ラーメン戦争と呼ばれるまでのブームを巻き起こした川原社長の、数々の伝説をたどっていく。
今回、店の改装オープンを記念し、8月以降放送分の収録を終えたばかりの中村静香ママ、アルバイトスタッフを演じる佐藤ノアに、改装間もないお店でインタビューを行った。
■ ママ役・中村静香インタビュー
――ママを務めるスナックが改装したということで、思いを聞かせてください。
中村:内装には青の電飾を取り入れていて、ますますノスタルジック感が増しました。この雰囲気がたまらない世代の方には届くかなと。
――改装はママが言い出したことですか?
中村:そうなりますね(笑)。懐かしの人に思いをはせるという番組なので、テイストはすごく合っていて、私は好きです。とても居心地はいいです。スナック世代ではない私でも居心地がいいので、気に入っております。
――では、ママを演じる中村静香さんにうかがいます。静香ママのキャラクター作りについて教えてください。
中村:スタッフさんからの指示はいっさいなくて。30年間生きてきた私の人間形成で演じています。多少ママ感が足りないところはあるとは思いつつ、そういったところはお店にいらっしゃるお客様がいろいろと育ててくれるかなと。わりと、皆さんに委ねていますね。
会話は、その時に素直に思ったことを口にしていて、(常連客の)クリス松村さんには「まだまだ小娘ね」と言われるし、「俺のことを手のひらで転がすんだから~」って笑ってくれる方もいる。お客様によって接し方が少し変わるくらいで、特に役柄を作り込んだりはしていなくて、等身大であたっています。静香ママ30歳、そのままです。
――一般的なスナックママの年齢としては、30歳は若い方ですよね。
中村:そうですね(笑)。まあ、 キャピキャピ明るいというだけではなくて、少し落ち着き始めてもいる、30代の第一歩を経験した若ママですね。まだまだ勉強中です。
――これまでで印象に残っているゲストの方について教えてください。
中村:清水宏次朗さんがいらした時は、パンクブーブーの黒瀬純さん(常連客役)が本当に熱烈なファンで、「『ビー・バップ・ハイスクール』はとにかくすごい作品だった。清水さんのケンカの時の目つきが本物だ」って、かなり興奮して話されていたんです。それで、収録があった後に、「ビー・バップ・ハイスクール」をすべて見てみたんですよ。
(内容は)荒れ狂ってました(笑)。荒れ狂っているんですけどカッコよくて、私たちの世代でも響くものがあって。カッコよさと友情と荒れ狂っているところは、確かに男の人は好きそうだなっていう作品でした。
番組で、撮影秘話や、どれだけ皆さんが現場で本気だったかという舞台裏を聞いていたので、そうした熱意を持ちながら撮ることの大事さを感じました。当時だからできたシチュエーションとか、勢いといったものがあると思うんですけど、大切なことを教わりました。その熱意は引き継ぐべきだなと思いました。
――常連客を演じるゲストの思い入れはすごいですよね。
中村:(常連客役の)今芸能界で活躍されている方が、「青春時代にお世話になりました!」って熱く語っていらっしゃる。どの常連客の方のプレゼンも素敵で、こうして語り継いでくださるのはとてもありがたいなと思います。それを聞いた私たちも次の時代に繋げることができますし。
――ゲスト有名人の中で、中村さんが活躍ぶりをご存知だったのはどの方ですか?
中村:たくさんいらっしゃいます。松田洋治さんは、「もののけ姫」のアシタカの声とか、「タイタニック」のレオ様(レオナルド・ディカプリオ)の声を担当されていて、収録前からお会いするのが楽しみで。佐藤ノアちゃんはアシタカの声を聞いて大興奮していたんですけど、私はレオ様の声を「おかわり」したかった。けど、まだママとして2回目の収録だったのでちょっと勇気が出なくて(笑)、遠慮しちゃいました。
声シリーズだと日高のり子さん、「タッチ」の南ちゃんの声を生で聞ける日が来るなんて思っていなかったので、ご褒美のように思えてうれしかったですね。
鈴木蘭々さんは小学生の頃から「ポンキッキーズ」(フジテレビ)や「どうぶつ奇想天外!」(TBS)でよく見ていた方。幼い頃に活躍を見ていた方と今お会いできて、当時の裏話を聞けるのは、興奮する出来事ですね。
――中村さんがこれから番組で会いたい人はいますか?
中村:私の希望はそろそろ出そうかなと、考え中ですね。今までのゲストは私が生まれるより少し前に活躍されていた方が多いので、私が分かる人もいいのかなと。
――最後に、当番組の楽しみ方を教えてください。
中村:テレビを楽しんでいた幼い頃にタイムスリップできる番組だなと思います。令和になりましたけど、昭和に思いをはせながら、夜中にちびちびお酒を飲みつつ、まったりと見られる。そういう風に楽しんでほしいです。
■ アルバイトスタッフ役・佐藤ノアインタビュー
――番組に出演することになったいきさつを教えてください。
佐藤:あんまりどういうかんじの番組なのかを知らないまま「オッケーで~す」って言ったから(笑)。内容もあんまり理解しないまま(笑)。プロデューサーの方が、前に番組でご一緒させていただいたことがあったので、「この人が言うならいいでしょっ」と即決で。台本もちらっと見ただけで「こういう感じね。はい、オッケー」みたいな(笑)。
――では、出演しての感想を聞かせてください。
佐藤:お母さん世代の人と盛り上がれるようになりました。お仕事をしていると、会食とかいろんな場面で、世代が上の方と会うことが多いじゃないですか。そういう方とも盛り上がれる共通の話題が、この番組でかなりできました。
――具体的に、こういう場面で使えたという例はありますか?
佐藤:この人とは番組で共演させていただきましたよという場面や、収録で聞いた裏話を、あの時こうだったと言ってましたよと話すことがありましたね。日高のり子さんとか、共演したことを話すと周りがすごい好きだって言い始めて、特に男性に喜ばれます。
――ゲストの方で以前から知っていた人はいましたか?
佐藤:バンドをやっているので、音楽関係の方は知っている場合も多いですね。今日のTAKUYAさん(9月13日放送予定のゲスト)もそうですし。2週間くらい前に、うちのバンドのメンバーに「どういうバンドになりたい?」って聞いたら、JUDY AND MARYみたいになりたいってみんな言ってましたよ。
――収録でTAKUYAさんと会うことは伝えたのですか?
佐藤:それは言いませんでした。そういうのはけっこう言わないタイプなんで(笑)。みんなが好きって言うのを聞いて、「へ~そうなんだ。めっちゃいいね」って、そんな感じで答えただけです(笑)。
――役のキャラクター作りについて考えていることはありますか?
佐藤:ママが丁寧にしゃべってくれるから、空気の読めない若い女子ってかんじでやってます。年齢は私と同い年くらい。リアルな私と同じ、22歳。バンドが売れないから、掛け持ちでスナックでバイトしてる、というコンセプトが私の中であります。
――物怖じしない性格で・・・。
佐藤:そうです。ズバズバ、ズケズケお金の話も聞いちゃう。ゲストの方のことを知らないから聞けるんですよね、誰この人?みたいに(笑)。すごい人たちだと知ってたら、遠慮しちゃって聞けないじゃないですか。
――昭和のスターで会いたい人はいますか?
佐藤:昭和分かんないからなあ~。昭和の人・・・昭和の人・・・。あ! 松田聖子さんは曲がすごく好きで、後から聖子さんがどういう方かを知ったんですけど、めちゃくちゃ好きです。誰でも知ってるスターだから、会ってみたいなあって思いますね。
――番組の今後について期待することは?
佐藤:どんどん店がきらびやかになっていったら面白いですよね。もっと丸くてでっかいミラーボーㇽとかがあるとか。店がどんどん大きくなって。
――番組ではゲストの方のカラオケ歌唱が定番ですが、ノアさんが歌うこともありそうですか?
佐藤:バンドでは歌ってるんですけど、カラオケは得意じゃないんですよね(笑)。タンバリン係の方が好きです。人が歌っているのを聴いている方が好きかも。
――ゲストが歌われた曲で印象に残っているものはありますか?
佐藤:日高のり子さんの歌う「タッチ」は胸アツでした。本家も聴いたことがあったんですけど、声優さんの声で聴いたら、スゴイ!って思って。私の世代の子でも知っている曲だから、「わっ、聴いたことある曲だ!」って。いつも知らない曲ばかりなんですけど、聴いたことがある曲だと「コレ知ってる!」ってなります。
――最後に、番組をどんな風に見てほしいかを聞かせてください。
佐藤:私のファンは若い方が多いので、若い人に、私と同じ目線で知らないことを知っていくみたいなかんじで見てもらえたら。若い子たちにいっぱい見てほしい。レジェンド的な人たちを知っていってほしいなと思います。(ザテレビジョン)

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