コナミデジタルエンタテインメントは、2020年3月19日に発売予定しているPCエンジンをコンパクトなサイズに復刻したPCエンジン miniに、追加収録する8タイトルを発表した。これですでに発表済みの50タイトルと合わせて、全58タイトルが確定した形だ。

 今回、発表されたのは、以下のタイトル。

・『天外魔境II 卍MARU』(1992年
・『ドラゴンスピリット』(1988年
・『源平討魔伝』(1990年
・『ワルキューレの伝説』(1990年
・『ギャラガ’88』(1988年
・『スプラッターハウス』(1990年
・『精霊戦士スプリガン』(1991年
・『スプリガン mark2』(1992年

(画像はコナミデジタルエンタテイメント「『PCエンジン mini』、収録タイトルの追加が決定!」より)
(画像はコナミデジタルエンタテイメント「『PCエンジン mini』、収録タイトルの追加が決定!」より)
(画像はコナミデジタルエンタテイメント「『PCエンジン mini』、収録タイトルの追加が決定!」より)
(画像はコナミデジタルエンタテイメント「『PCエンジン mini』、収録タイトルの追加が決定!」より)

 また今回の発表で合わせて、レトロゲームの移植が得意なことで知られている有限会社M2(エムツー)が、PCエンジン miniの制作に協力していることが明らかになった。

 PCエンジン miniは、北米版モデル「ターボグラフィックス-16 mini」、欧州版モデル「PCエンジン コアグラフィックス mini」も同時発売する。Amazonではこれらも輸入販売され、機種ごとの収録タイトルを比較した特設ページが開設されている。

 特に今回追加されたタイトルでの注意点としては、『天外魔境II 卍MARU』は北米・欧州版では追加されておらず、全57タイトルになることだ。また以前から発表されている通り、『ときめきメモリアル』も北米・欧州版では収録されていない。

 その他の違いとしては、日本語版『沙羅曼蛇』が、国内版には収録されておらず、北米・欧州版のみの収録となる。また国内版に収録されている『スプラッターハウス』は、北米・欧州版では、『スプラッターハウス』の海外版である『Splatterhouse』になっている。また日本版PCエンジン miniのゲームパッドには、海外版と違って連射機能はない。ただし周辺機器として、連射機能を持つ「ターボパッド for PCエンジン mini」が発売されることが発表されている。このように機種ごとに違いがあるので、注意しよう。

 Amazonでは、プライムデー記念発売として「収録ゲームオリジナル楽曲(曲数未定)付」の特典がついたPCエンジン miniが販売していたが、現在では完売しており、通常版に切り替わっている。今回の発表でPCエンジン miniを入手したくなった人でも通常版は問題なくAmazonで注文できるので、安心して欲しい。販売価格は税別10500円。間違っても、高値で転売されているものを注文しないように気をつけよう。

ライター/福山幸司

「PCエンジン mini」公式サイト
ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman