板金にブレーキまで! クルマの進化の影で泣く産業7つ

純正品の品質向上が引き金に……

 クルマに限らず、進化の一方で無くなっていくものは確実にある。それが進化というものだから仕方がないが、さびしいのもまた事実だ。進化の影で泣いているモノを探してみた。

1)コーティング普及で泣くワックス

 化学的に塗装を保護するコーティングに対して、ワックスは油分を付着させるという違いがある。これだけコーティングが普及するとさすがにワックスは売れず。メーカーとしては同じとはいえ、コーティングのほうがモチがいいのでトータルでの販売は減る。量販店のスタッフに聞くと「固形ワックスは1週間にひとつ売れる程度」とのこと。消える

2)安全装備で板金塗装の仕事が減少

 ぶつからないというのはいいことだけど、それだけ凹んだり、曲がったりしないので、板金塗装の仕事は減ってしまう。あったとしても、最近のクルマに使われる高張力鋼板は板金が難しいし、凝った色が増えて色合わせもしにくい。パネル交換もメーカーからの指示どおりにせねばならず、とにかく大変。人材不足も拍車をかける。消える

3)LEDの普及でバルブ交換が減少

 昔はバルブを明るいものにするというのは定番だった。しかし、最近はLEDの純正採用が進み、社外品への交換は不可能に近い。そもそも純正状態で明るいので、交換も意味なし。今のところまだハロゲンクルマもあるので、バルブの交換需要はあるものの確実に減っているし、今後厳しくなるのは必至だ。消える

進化する自動車技術のおかげで需要が減ることも

4)騒音規制でマフラー交換が困難に

 その昔は騒音規制も緩かったこともあり、社外マフラーへの交換は多かったし、純正オプションでもけっこう太いものが売られていた。それが規制が厳しくなったことで社外マフラーメーカーも苦慮。交換したい人は静かなマフラーを求めていないわけだし、さらに嗜好の変化で、交換需要自体も減ってきているのは厳しいところだろう。純正マフラー自体もパイプ部分をステンレス化するなどして、耐久性が上がっているので、交換頻度は減っているだけにメーカーとしてはなおさらだ。消える

5)純正ホイールのデザインがよくなってホイール交換需要が減少

 その昔は、純正アルミホイールデザインもあまりよくなく、買ったらすぐに交換という人も多かった。それが今ではかなり凝ったものが多く、交換する必要はあまり感じなくなってしまった。小さなホイールメーカーは無くなってしまったところもあるし、大手も厳しいだろうが、趣味性の高いものに注力したり、復刻したりと頑張っている。消える

6)回生ブレーキの普及でパッドが減らない

 回生ブレーキブレーキパッドを使用しないで減速させる。最近の回生ブレーキの効果を目一杯発揮させるため、停止直前まで回生させ、停止するときだけパッドでつまむぐらいにまでなって車種も。だから、パッドは全然減らないのだ。また、社外の効きがいいパッドも、純正パッドの効きがよくなったため、苦境に立たされている。消える

7)超低粘度オイルなどが主流になり鉱物油が減少

 超低粘度オイルクリーンディーゼルオイルは、性能の低いベースオイルだと規格要件をクリアできない。そこで化学合成にシフトしていて、鉱物油の生産が激減。実際、量販店に行って見てみると、以前よりも各段に少なくなっているはずだ。これはメーカーが泣くというよりも、鉱物油のほうが適している旧車ユーザーなどが泣いているというのが正解ではある。しかも、生産数が減っているので価格は高くなっている。消える

消える

板金にブレーキまで! クルマの進化の影で泣く産業7つ