お笑い芸人として食うに困り、始めたアルバイトの月収が芸人の給料を上回ることが当たり前なのが芸人の世界。ネタ作りやネタ見せ、オーディションや突然の仕事など、芸人の仕事はとにかく不安定なため、バイトは融通がきいて短時間・高収入を求める傾向が強い。女芸人がよく選ぶのが夜の接客業だ。

 過去を包み隠さず明かしているのは、クワバタオハラ・小原正子。彼女は10代で夜の世界に飛び込んだことを明かしている。

「地元の兵庫県から役者を夢みて上京した大学1年生の時、新宿でスカウトされて、その日のうちに六本木の高級クラブに体験入店。数時間で1万円もらえたことに味をしめ、どっぷり夜の接客業にハマったそうです。『スーパーヘルプ』になって、時給5000円から6000円の店で荒稼ぎ。25歳までの間に銀座、下北沢、渋谷、落合南長崎と渡り歩き、芸人一本に絞った途端に超貧乏になったといいます」(芸能関係者)

 現役のホステス兼業芸人もいる。「ソノヘンノ女」だ。好感度No.1漫才師・サンドウィッチマンの後輩にあたる2人は、そろって現役の“夜の蝶”という美女コンビだ。

「『はっしー』こと羽柴麻以は元吉本芸人で、当時は『天然ピエロ』というコンビでした。『とも』こと仲村智美も、同じく元吉本で『虹色ポッケ』というコンビを組んでいました。元は子役で、グラビアモデルを経て、芸人の世界に飛び込んできました。2人は小学生からの幼なじみはっしーは小岩、ともは町田の夜のお店に勤務中です。ちなみに、2人ともナンバーワンではないそうです」(前出・芸能関係者)

 まだ駆け出しのソノヘンノ女だが今年4月、ともがネットをにぎわせた。「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の『高校中退芸人』の回で、自身の出身地や出身高校について奔放な発言をすると、差別表現・事実誤認が多いと非難が殺到。事態を重く見たテレ朝が、公式で謝罪する事態に陥ったのだ。日本中から愛されているサンドの秘蔵っ子がダークなイメージを植え付けたと、当時芸人たちはザワついた。

 今では問題は解決しているが、闇営業問題で姿を消すこととなった雨上がり決死隊宮迫博之より、ひと足早く炎上していたことで、今ふたたび注目を集めている。本業の芸事で、失地回復してほしいものだ。

(北村ともこ

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