夏は素足でパンプスやサンダルを履く機会が増えますが、みなさん、パンプスやサンダルで歩きにくさや足の痛みを感じたことはありませんか?



写真はイメージです(以下同じ)



 たとえば、歩くたびに指が靴に当たって痛くなったり、かかとが擦れて皮がむけてしまったり……。見た目もボロボロになり、“映えない素足”になってしまった経験のある人は少なくないのではないでしょうか。



サンダルを選ぶ際に自分の足について気になること」20代~60代の女性951人にfitfitが調査



 実際、コンフォートシューズブランドfitfit」が、20~60代女性951人を対象に「サンダルを選ぶ際に気になること」についてアンケートを行ったところ、99%の女性が何かしら悩みを抱えていることが発覚。なかでも多かったのが「サンダルが当たる部分の痛み」で、約40%が痛みを懸念しながらサンダルを選んでいることがわかりました。


 とはいえ、夏はやっぱり素足にパンプスやサンダルを合わせた涼しげなコーデを楽しみたいもの。できることなら、痛みなどで煩わしい思いをせずに履きこなしたいですよね。そこで、長年にわたり女性の靴選びをサポートしているFHA認定上級シューフィッターの中村浩幸さんに、パンプス&サンダルの正しい選び方を聞いてみました。


◆「足に優しく負担がかからない靴」の見極め方
第1のチェックポイントは“靴の形状“



第1のチェックポイントは“靴の形状“親指と小指の付け根が痛くないようなものを(靴画像:fitfitより)



 中村さん曰く、靴を選ぶ際は「足に優しく負担がかからない靴かどうか」「自分の足に合っているかどうか」の2点をしっかりチェックすることが大切とのこと。まずは、「足に優しく負担がかからない靴」の見極め方を教えてもらいました。


「第1のチェックポイントは“靴の形状”です。靴を履いていて足が痛くなる場合、指先、とくに親指と小指の付け根が痛くなる人が多いのですが、それは靴の幅に足の幅が合わず圧迫されているから。靴の形そのものが自分の足の形に合っていないケースもありますが、指先が絞り気味のデザインのために痛くなるケースも多いので、指先が痛くなりやすい人は最初から幅に少しゆとりのあるデザインのものを選ぶのがおススメです」


「指先を絞ったデザインのほうがシルエットはキレイ」と思うかもしれませんが、靴の幅が自分の足の幅より狭いとなると、どうせ履いているうちに靴の幅が広がってしまいますし、最悪、痛さに耐えきれず数回の着用でお蔵入りしてしまう可能性も……。何より、見た目的にも足の幅に合ったものを履いているほうがスマートだとか。無理は禁物です。


◆第2のチェックポイントは“素材”
「続いて、第2のチェックポイントは“素材”。足の甲を覆う部分の靴の素材を『アッパー』というのですが、アッパーは革がベストなんです。なぜなら、革は履くほどに足に馴染んでくるから。意外と気づいていない人が多いのですが、人間の足には必ず左右差があります。



第2のチェックポイントは“素材”甲を覆うアッパー素材は、革がベスト



 左の足と右の足で長さや幅、甲の高さなどどこかに違いがあるのですから、左右同じ造りの靴を履いていたらどこかが当たってしまうのは当たり前。そのときに、アッパーが足に馴染んでいないと痛くなってしまうわけです。合成繊維などの硬くて馴染みにくいものは避けるのが無難です」


 見た目で素材が判断できなかったら、必ず店員さんに確認を。試着をするときは、アッパーがしっかり足にフィットしていて、足を曲げても食い込まないかどうかも確認しましょう。


◆第3のチェックポイントは“底のクッション性”
「そして最後、第3のチェックポイントは“底のクッション性”です。靴を長く履いていると、どうしても足裏の体重がかかる部分が痛くなってきます。ちょうど指の付け根の下あたりですね。



第3のチェックポイントは“底のクッション性”足裏から支えてくれるインソールのあるものを(靴画像:fitfitより)



 ですので、足裏への負担を緩和してくれる靴底のクッション性はとても大事。できれば底自体にクッション性があり、中敷きにもしっかりクッションが入っているものを選んでください。たとえば最近人気のスポーツサンダルは、底がウレタンやEVAのものが多いのでクッション性は抜群。パンプスはクッション性がいまいちのものが多いですが、合皮や革よりはゴムのものを選ぶのがいいですね」


◆インソールは平よりも足裏にフィットする凹凸があるものを
 また、より快適に過ごすにはインソールの形状もチェックしたほうがいいそう。


「土踏まずの部分が盛り上がっているインソールは、足裏にぴったりフィットして全体を支えてくれるので、長時間歩いても疲れにくくなります。しかも盛り上がったところが滑り止めの役割を果たし、足が前後に動いてしまうのを抑えてくれるので、指先が前に滑って痛くなったり、前に滑ったぶんかかとが靴に擦れて痛くなったりするのも防げます


 ちなみに、先ほど「アッパーは革がベスト」とお話しましたが、革は汗を吸って足を滑りにくくしてくれるのも大きなメリット。中敷きもできれば革かメッシュのものを選ぶといいそうです。


◆今年のトレンドスポーツサンダルは、歩きやすさも◎
「パンプスもサンダルも選び方のポイントはだいたい同じですが、サンダルは足を覆う部分が少ないぶんホールド力が弱く歩きにくくなるので、かかと付きや甲の部分にベルトが付いているものがいいですね。もちろん、ベルトの素材は汗を吸ってくれて滑りにくい革がおすすめです。歩きやすいサンダルの条件は『ベルトの本数が多い』『ベルトにサイズ調整できるアジャスターが付いている』『底のクッション性が高い』『底の面積が広い』の4つ。いわゆるスポーツサンダルですね。これらの条件が減るほど歩きにくくなるので、できるだけ条件を満たす中で好みのものを探してみては?」


 次回は、「自分の足に合う靴の選び方」をご紹介します。



FHA認定上級シューフィッターの中村浩幸さん



<文/持丸千乃、監修/FHA認定上級シューフィッター 中村浩幸さん>



第1のチェックポイントは‟靴の形状“ 親指と小指の付け根が痛くないようなものを (靴画像:fitfit公式より)