―[僕が親ならこうするね]―

子どもの将来を願うなら好奇心と行動力を妨げないほうがいい

 子どもにうまくいってほしいと思う親は大勢いますが、「うまくいっている人はどういう人なのか?」という基準は人によって違います。粛々と、でも失敗しないように生きていくことだと感じる人もいれば、起業したり会社で好成績を残したり、はたまた学者として発見をしたり、スポーツで好成績を残したりというのもありますよね。

 ただ、世間一般的に、うまくいっていると思われている人は、だいたいが他の人が出していない結果を出している人を指すことが多いと思います。そして、親が金持ちな人などを除くと、うまくいっている人の多くは行動力と好奇心の両方を持っていたりします。

 当然のことですが、宝くじは買わないと当たらないのと同じように動き出さないと結果も出ないので、行動力は重要になります。

 その行動力の源になるのが好奇心です。好奇心があれば、その分野を自分で追いかけるようになります。例えば、歴史に興味を持っている子どもは、何も言わなくても勝手に歴史の勉強をしますよね。歴史に興味がない人からすれば、勉強でしかないことでも好奇心があると努力を努力とも感じずに勝手に行動するようになるわけです。

 とはいえ、その好奇心を持てる分野にはユーチューバーみたいなものもあったりします。んでも、ユーチューバーのように人気があって多くの人が実践している分野は、他の人が既に結果を出している分野だったりするのですね。世間から興味を持たれていない5年前ならまだしも、今からユーチューバーを始めたとしても名の通った芸能人たちまで参入してきているなかで、抜きんでて有名になるのはかなり難しいです。

好奇心と行動力は、うまくいくためには重要な要素

 そんな感じで多くの人が興味を持つ分野というのは競争が厳しく成功するのも難しいし、成功したとしても似たような人がいっぱいいる状況になります。100mを10秒で走るのは相当な努力をしないと難しいですけど、100mを10秒で走れたとしてもオリンピック金メダルは取れません。それどころか、「100mを10秒で走る人名を挙げろ」と言われても、ほとんど出てこないように、まったく覚えられていないわけです。

 となると、多くの人が競争していない分野に好奇心を見いだすことがポイントになるのですが、その競争率の低い分野を開拓してくことって、有名で人気のあるものばかりを見るミーハーな人には難しいんですよね。そう考えると、うまくいくための好奇心というは、有名だったり多くの人が実践することに興味を持つことではなく、多くの人が興味を持ってない分野に勝手に興味を持って調べたりすることなのだと思うのですよ。

 子どもは、無理やり何かをさせなくても勝手に好奇心を持って遊ぶと思いますけど、怒られたり止められたりすると「好奇心を満たそうとすると親が怒る」という因果関係を勝手に理解して、無意識に好奇心を満たす行動を抑制するようになると思います。なので、ある程度のゆるさを持って躾を頑張りすぎないというのは大事なのではないかと。

 親の遺産がない人にとって、好奇心と行動力は、うまくいくためには結構重要な要素だったりします。なので、親が興味を持てないとか嫌いだからという理由や、周りと違うからという理由で、子ども好奇心や行動を妨げないようにしたほうがいいんじゃないかと思うのですよ。

ひろゆき
西村博之(にしむらひろゆき)’76年、神奈川県生まれ。フランス在住、たまに日本。2ちゃんねるニコニコの元管理人で、英語圏最大の掲示板サイト4chan』現管理人。SPA!誌面にて11年間にわたり「ネット炎上観察記」を連載。近著に『自分は自分、バカはバカ』(SBクリエイティブ)など
―[僕が親ならこうするね]―


※写真はイメージです