FWロドリゴとともに、Bチームとトップチームを行き来して経験を積ませる方針か

 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英は開幕を直前に控えたなかで、ローン移籍の可能性が浮上するなど去就が注目されている。スペイン紙「AS」は、久保を「ローン移籍させる緊急性はない」とし、U-20ブラジル代表FWロドリゴとともに今季はカスティージャ(Bチーム)とトップチームを行き来しながら経験を積ませるだろうと予想している。

 レアル加入後、今季はカスティージャでプレーすると発表されていた久保だが、加入直後からジネディーヌ・ジダン監督率いるトップチームに同行。インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)でデビューを果たし、途中出場の限られた出番の中でインパクトを残した。ロドリゴやFWヴィニシウス・ジュニオールらともに期待の若手として注目を浴びた。

 トップチームのEU外選手枠(3人まで)の問題もあり、フベニールA(U-19)での選手登録となった久保は、現地時間7日のアルコルコン戦、ラウール・ゴンサレス監督率いるカスティージャでデビューを果たした。現在はトップとBチームを行き来する状況で、新たにスペイン1部バジャドリードなどへの期限付き移籍の可能性も浮上。トップの練習に引き続き参加しているが、様々な憶測がメディアを賑わせている。

 そうしたなか、スペイン紙「AS」では、今夏の新戦力である久保とロドリゴの立場について取り上げている。「クボとロドリゴは残念なプレシーズンの中で現れた新たな息吹」と称されているように、2人はテストマッチでジダン監督への猛アピールに成功していた。

 そして、11日のローマ戦に向けたトップチームの練習には参加していた2人だが、試合の遠征メンバーからは外れていた。10日のカスティージャの試合も欠場となったが、「クラブにとって、彼らに経験を積ませるためにローン移籍させる緊急性はない。彼らはクボとロドリゴがカスティージャに残りながら、ファーストチームでのトレーニングを続けていけると信じている」と記された。

 久保は複数クラブが獲得を目指していると報じられていたが、武者修行のための移籍はないとの見方が強まっているようだ。(Football ZONE web編集部)

レアル残留の可能性が出てきたMF久保建英【写真:Getty Images】