油汚れが底にうつると、洗うのが面倒という声も
油汚れが底にうつると、洗うのが面倒という声も

ネット上でもよく議論になる、つい気づかずやってしまう飲食店での迷惑行動。いったいどのくらい迷惑なのかをアンケート調査。数字にして白黒はっきりつけてみた!

■気づいていないけど実は迷惑な行為

店員が片づけやすいようにと思ってやった「食後の皿を重ねる」行為。これが飲食店側からすると実は迷惑だという、SNS上の声が話題に。

居酒屋で10年以上のバイト経験があり、メディアで「迷惑客あるある」を語っているお笑いコンビウエストランドの井口浩之氏もうなずく。

「肉を焼いた鉄板に皿を重ねられると皿が油まみれになって食洗機にかけてもとれない。ありがた迷惑行為ですね」

さらに飲食店コンサルタントの原島純一氏はこう語る。

「お客さんがついしてしまっているけど、実は迷惑な行為はけっこうあります。ただ、それもよかれと思ってのことだったりして、店側として注意すべきなのか判断に困りますね」

ということで、ほかにはどんな行為が迷惑なのか緊急調査! 飲食店で勤務経験のある(アルバイト含む)100人にアンケートを取り、迷惑指数もはじき出したので、ぜひ参考にしてほしい!

【調査1】皿を皿を重ねてまとめる ⇒ 迷惑指数.........52%

「汚れが同じくらいの皿を重ねるならいいのですが、ソースがべったりついている皿にコップなどが重ねられているとうんざりする」(居酒屋

迷惑指数は約半数と、全15項目を見渡してもやや高め。特に油汚れしているものの上には重ねてほしくないとの意見が多かったので、そのような皿は注意しよう。

【調査2】20時に予約を入れる ⇒ 迷惑指数.........20%

20時に予約を入れられると、ピークの19時に来た予約なしの客を入れられない。その席は20~22時の一回転しかできず、店の売り上げが落ちる」(焼き鳥

経営者にとっては問題だが、従業員には関係ないのか迷惑指数は低め。予約に関してはほかにもこんな点に注意してほしいと原島氏は語る。

ラストオーダーの2時間前以降など遅い時間の予約は遅れないよう注意が必要。閉店が後ろ倒しになってしまいます」

【調査3】3人なのに5人くらいになるかもと入店してくる ⇒ 迷惑指数.........38%

「3人で来店しているのに『5人に増えるかも』と言われてしまうと、6人席に通すしかない。うちの店は6人席がひとつしかないので、後から来た6人客を断ることになる。それで、最終的に来なかったことも」(居酒屋

席数の少ない店舗にとっては特に迷惑のようだ。

「もし待っていた人が来ないことがわかった場合は店側に申告をして、席の移動をすべきか確認してくれると非常に助かります」(原島氏)

4人席に通すか、6人席に通すか迷う行為は店側の悩みの種
4人席に通すか、6人席に通すか迷う行為は店側の悩みの種

【調査4】料理を運んでいるのに注文しようとする ⇒ 迷惑指数.........55%

「お盆いっぱいに飲み物を運んでいるときに話しかけられても少々お待ちくださいとしか言いようがない」(串揚げ)

半数以上が迷惑と回答。

「運んでいる料理の質を下げることにもなるので、料理を待っているお客さんにも迷惑になる行為。『それ運んだらお願いします』のひと声をかけましょう」(原島氏)

店員が来た今がチャンスという気持ちもわかるが、どうしようもない
店員が来た今がチャンスという気持ちもわかるが、どうしようもない

【調査5】酒の注文と一緒にシメの注文をする ⇒ 迷惑指数.........21%

「注文をするときに『ビールと、サラダと、レモンサワーと、焼きそばと......』と、矢継ぎ早にジャンルを交ぜて頼まれると、注文を取るパッド内での項目が離れているため、操作に時間がかかり追いつかない」(居酒屋

特にチェーン居酒屋で働く従業員には迷惑のようで。

「一気に注文したい気持ちはわかりますが、店員が注文を取るときは、まず飲み物だけ→食べ物という流れが一番楽。まずはドリンクだけで『とりあえず以上で』と区切り、注文の流れをつくってくれると助かります」(井口氏)

【調査6】通路で「俺の席に同じのね」と注文する ⇒ 迷惑指数.........58%

トイレに行く途中のすれ違いざまに『俺のとこに同じの』と言われても、席も注文も把握してないし、グラスもほぼ同じだから何を頼んだかなどわからない」(居酒屋

これも半数以上が迷惑と回答。

「過去の伝票や、卓番号を確認しなければいけないので、時間もかかります。もしトイレなどで座席を立つ人のグラスが空いていたら『注文しておきましょうか?』と気を利かせましょう」(原島氏)

【調査7】オススメを聞いてくる ⇒ 迷惑指数.........14%

「オススメを聞かれたところで、その人の好みもわからなければ、気分もわからないから正解がわからない。以前、『牡蠣(かき)が入荷しました』と答えたら『嫌い』と返されました」(居酒屋

店側としては売り出したいメニューの営業の場にはなるので迷惑指数は低め。

「抽象的な質問だと困りますが、『一番よく売れているのはなんですか?』や『刺し身でオススメは?』など、明確な答えがある質問をされるとありがたいです」(原島氏)

★後編は明日(8月15日)配信します。

取材・文/菱山恵巳子 イラスト/福田嗣朗

油汚れが底にうつると、洗うのが面倒という声も