東京ディズニーシーの一部来園者が先日、園内に設置された噴水に足を入れて涼む行為がネット上で物議を醸しました。報道によると、運営会社は噴水について「涼むために設置したものではない」とし、そうした行為を見たら口頭で注意していると説明しています。

 一方、夏になるとテレビの天気予報では、子どもが公園の噴水や水遊び場で泳いでいる様子が流れますが、公園に設置された噴水の中で涼んだり、泳いだりする行為は認められているのでしょうか。東京都建設局公園緑地部公園課に聞きました。

都立公園の噴水は修景施設

Q.公園内に設置された噴水に足を入れて涼んだり、泳いだりする行為は禁止されているのでしょうか。

担当者「都立公園内の噴水は修景施設として設置しています。そのため、噴水内に立ち入ることは原則として認めておりません」

Q.禁止しているとのことですが、注意喚起は行っているのでしょうか。また、噴水で涼んだり、泳いだりしている行為を見かけた場合、どのように対応されていますか。

担当者「公園内に看板を設置するなど、注意喚起を行っています。巡回警備の際に見かけたり、通報があったりした場合は利用者に指導を行います」

Q.噴水内で涼んだり、泳いだりする行為について懸念されることは。

担当者「転倒など安全面の問題、感染症の危険など衛生面での問題が考えられると思います」

Q.利用者のマナーがあまりにも悪い場合、噴水を撤去、あるいは水を出さないなどの措置を取る可能性はあるのでしょうか。

担当者「噴水を撤去するなどの措置を講じることは想定しておりません」

Q.過去に、都の公園の噴水内でトラブルが発生したことはありますか。

担当者「そのような報告は受けていません」

Q.暑さが厳しい日に、公園で水遊びをしている子どもたちの姿がニュースで流れることがあります。

担当者「都立公園の中には、普段は立ち入り禁止にしている噴水施設や親水施設を、夏休み中などに限って開放している公園があります。その期間中は水遊び場として利用できます。なお、開放する時期は公園によって異なります」

Q.水遊び場は年齢制限があるのでしょうか。また、利用時の注意点は。

担当者「お子さんに限っているところが多いようですが、公園ごとに年齢制限や利用上の注意事項を設けています。東京都建設局のホームページで、水遊びができる主な都立公園を紹介しており、各公園の情報ページを参照できます」

オトナンサー編集部

公園で水遊びする子どもたち(2018年6月、時事)