米コロラド州で、犬を散歩中の男性が発作で倒れた隙に、30歳の女が盗みを働いた。女が盗んだのは男性が散歩していた犬で、あまりにも非常識な行為に非難の声が相次いでいる。『CBS Denver』などが伝えた。

7月31日、コロラド州ロングモントで犬を散歩していたロバートコービーさん(59)が突然発作を起こし、セブン-イレブン裏の大型ゴミ収容器付近で倒れてしまった。異変に気付いた人々が駆けつけロバートさんに心肺蘇生を施す中、ある女がロバートさんと一緒にいた犬‟サンプソン”を連れ去った。現場には救急隊が駆けつけ、ロバートさんは病院に搬送されたものの死亡が確認された。

店の外に設置されていた監視カメラの映像によると、首輪をつけ綱に繋がれたままのサンプソンはロバートさんの様子を気にしながら何度か振り返っているが、女は綱を引っ張りそそくさとその場から去っている。

この映像はロングモント警察署のホームページや地元メディアによりシェアされたが、サンプソンは事件翌日、カップルと一緒に街中を歩いているところを警察官が見つけ保護した。警察官によると、このカップルは「犬は女にもらった」と話していたそうで、サンプソンは無事ロバートさんの家族のもとに返された。ロバートさんはうつ病で苦しんでおり、サンプソンをセラピー犬として飼っていたということだ。

ロバートさんの姪のケリーさんは、サンプソンが元気な状態で戻ってきたことを喜んでおり、地元メディアにこのように明かした。

「叔父のロバートと最期のお別れをするためにサンプソンを葬儀場へ連れて行きました。サンプソンは棺の上にしばらく座っていました。私もそうですが、サンプソンももう一度叔父に会うことができて本当に良かったと思っています。」

一方で犬を盗んだ女だが、事件から2日後に盗難車の中で寝ているところを見つかり、事情を聞こうとした警察官2人を蹴るなどしたために逮捕されていた。警察は調べを進めていくうちにこの女がメロディ・メロン(30)であること、ロバートさんの犬を盗んだ犯人であることを突き止め、盗難罪や犬の誘拐に関する罪などで再逮捕している。

なおこのニュースを知った人からは、「苦しんでいる人の犬を盗むって酷い」「もう頭がイカれているでしょう」「犬を盗むことは重罪にすべき」「連れ去られる時、犬が振り返ってるよ。絶対何が起こってるのか感じてるはず」「飼い主ときちんとさよならができて良かった」「犬が戻ってホっとした」「この女は何のために犬を盗んだんだろう」などのコメントがあがっている。

ちなみに今年の7月には米テキサス州で、Amazon配達員が仕事中に犬を盗みオンラインで販売しようとして逮捕されていた。逮捕の決め手はやはり監視カメラの映像だったという。

画像は『KKTV 11 News 2019年8月1日付「Woman who allegedly stole dog from dying man arrested; dog reunited with family」(Photo: Longmont Police Dept.)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト