中国メディア・東方網は14日、「日本の男子バスケの勢いが止まらない、中国は警戒が必要だ」とする記事を掲載した。

 記事は、近年日本の男子バスケ界は着実に力をつけており、現在では、すでに現役NBA選手を2人有し、このほかにも多くの選手が今年のNBA夏季リーグに参加したと紹介。「日本の男子バスケの台頭は、否定することのできない事実だ」としたうえで、日本代表を支える主力選手を挙げている。

 まず、渡辺雄太が2018-19シーズンにNBAに参加しており、決して多くない出場機会の中で、素晴らしいパフォーマンスを見せているとした。また、今年の夏季リーグには馬場雄大、比江島慎の2人が参加していることを紹介したほか、昨年には元ダラス・マーベリクスのニック・ファジーカスが日本に帰化していると伝えた。

 そして、中国男子にとってアジアでの最大の脅威として、今年のNBAドラフト1巡目、全体9位で指名された八村塁についても言及。21歳と若く大きな潜在能力を秘めた身長203センチの八村は、ワシントン・ウィザーズと4年2035万米ドルという契約を結んだとし、今月12日の日本代表トレーニングマッチでは出場27分間で35点を獲得し、チームの勝利に貢献したと紹介している。

 記事は、日本の男子バスケの急速な台頭により、これまでアジアのトップに立ってきた中国はすでにその座が脅かされ始めていると指摘。中国が自らのアドバンテージを保つためには、積極的に若い選手の成長を促す必要があるとした。

 日本の男子バスケは組織の分裂、戦績の低迷などにより、自国開催ながらも東京五輪への出場権が保留状態となっていたが、組織体制を整え、今年2月に21年ぶりのワールドカップ出場を決めたことで、3月末に44年ぶりとなる五輪出場が正式に決まった。八村を柱とする若い戦力と、低迷時代を知るベテラン選手が有機的に組み合わさって成長を遂げている日本代表が、久々の、しかも自国開催の五輪で世界を相手にどれだけやれるのかがとても楽しみだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の男子バスケの勢いが止まらない、中国の「アジア一」の座が危ない=中国メディア