バーゼルに所属するオランダ人FWリッキー・ファン・ウォルフスウィンケルが15日、病院での検査によって脳動脈瘤が発見されたことを明らかにした。

 ウォルフスウィンケルは7日に行われたチャンピオンズリーグ予選3回戦ファーストレグのLASKリンツ戦で脳震とうを起こした。病院で脳震とうの検査が行われた結果、未破裂の脳動脈瘤が発見された。なお、脳動脈瘤は脳震とうによって引き起こされたものではない。

 脳動脈瘤は脳の動脈にコブができる病気で、破裂によってクモ膜下出血を引き起こす。クモ膜下出血は最悪の場合、死に至ることもある危険な病気だ。

 ウォルフスウィンケルはバーゼルの公式Twitterを通じてコメントし、「脳動脈瘤が見つかったことに感謝している。通常、破裂を引き起こしてダメージを与える前の段階で発見されるものではないからね。ドクターは複数のスキャン画像から、僕に脳動脈瘤があることを見つけてくれた。クラブのメディカルスタッフと病院のドクターたちにお礼を言いたい」と、早期の症状発見に感謝した。

 また、同選手は復帰の時期についても言及。手術後もプレーを続行するかは「決断できていない」とした上で、「最低でも(復帰には)6カ月はかかることは明らかだ。復帰の日程は、もちろん術後の回復の具合による。今は健康と回復に集中して、できるだけ早くプレーできるようにするよ」とした。

 30歳のウォルフスウィンケルはフィテッセの下部組織出身。これまでにスポルティングやノリッジ、サンテティエンヌ、ベティスなどを渡り歩き、2017年夏からバーゼルでプレーしている。

未破裂の脳動脈瘤が発見されたウォルフスウィンケル [写真]=Getty Images