プール 女児(hanapon1002/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

台風が各地に被害をもたらした15日、東京都練馬区の「としまえん」で事故が起きた。しらべぇ取材班は事故原因を探るべく、としまえんを直撃。

■ライフジャケットを着用していた

警視庁によると、15日午後2時頃、東京都練馬区向山の遊園地「としまえん」のプールで溺れて、心肺停止状態で救急搬送された女児(8)が、病院搬送後死亡が確認された。

練馬署などによると、女児が溺れた「ふわふわウォーターランド」は、空気で膨らませたトランポリンジャングルジムなどの遊具をプールに浮かべたアトラクション。

深いところでは水深が2メートル近くあるため、利用者は救命胴衣を着用することになっていて、女児も着用していたという。しかし、遊具に潜り込んでしまったようで、監視員が救助した。女児は家族とプールを訪れていたという。

警視庁は「遊具の下に潜り込んでしまい、水面に上がれずに溺れた可能性がある」とみて詳しい状況を調べている。

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■「1人の監視員が休憩中だった」

としまえんの広報は、しらべぇ編集部の取材に対して、

「ふわふわウォターランドは、入園料以外に別途料金がかかるアトラクション。通常は7人の監視員がいるが、事故当時は1人が休憩中で6人で回していた。

現在監視員全員が警察の聴取を受けており、それ以上のことはわかっていない。とりあえず明日のふわふわウォターランドの休止は決定した」

と述べた。

■過去にも事故が…

としまえんでは、2010年5月にアトラクションの「フライングカーペット」に乗っていた埼玉県所沢市の特別支援学校高等部1年の男子生徒が数メートル下に転落し、頭部や胸を強く打ち重傷を負った。

また、1992年には同じアトラクションの試運転をしていた男性作業員が遊具と床の間に挟まれて死亡する事故が起きている。

■なぜこのような事故が…

ネット上では、「なぜこのような痛ましい事故が起きてしまったのか」と悲しみの声があがっている。

「どういう状況で溺れたのか分かりませんが、親はある程度大きいから大丈夫だと思ったのでしょうか?」

「私も6才と9才の子どもがいるが、プールでは監視員がいても子どもから離れないようにしている。これからもそうする」

「諸事情はあるだろうが、子供のいる親は、こういう痛ましい事故のニュースを反面教師とすべきだと強く思う」

「この施設はよく利用しますが、全員が必ずライフジャケットを着用していますので、普通に利用したいる分には溺れるはずがありません」

6人の監視員がいたにも関わず、なぜこのような事故が防げなかったのか。事故原因の全容解明が待たれる。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち

としまえんのプールで女児が溺死 広報は「1人の監視員が休憩中だった」