中国メディア・東方網は終戦記念日の15日、第2次世界大戦期の日本の工業レベルを見れば、中国が勝利を収めるのがいかに難しかったかが分かるとする記事を掲載した。

 まず、工業生産全般において日本は中国よりもはるかに高い実力を持ち、世界の主要工業大国の1つになっていたと紹介。1940年時点で鋼鉄の生産量は686万トンに達していた日本に対し、中国の生産力はその端数にも及ばないレベルだったとした。

 また、航空分野では37年に日本海軍が先進的な性能を持つ九六式艦上戦闘機を配備し、39年には第2次世界大戦初期において最も優れた戦闘機と評された零式戦闘機が開発されたことを挙げたほか、日本が大戦中に6万機を超える各種飛行機を製造したとし、この分野においても中国をはるかに上回っていたと評した。

 さらに、造船分野でも当時の日本は米国と英国に次ぐ水準を持っていたと説明。大戦中に10隻以上の空母を建造、改造したほか、戦艦・大和や、排水量6000トンを超える伊四百型潜水艦など世界最大級の艦艇を出現させたとしている。

 最後に、陸軍兵器においても、日本は当時世界で数少ない大砲、自動車、装甲車、戦車を作ることのできる国だったと紹介。大戦中に戦車5000台、自動車6万台あまり、大砲1万3000門あまりを製造したと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

第2次大戦期の日本の工業レベルを見れば、中国の勝利がいかに貴重だったかが分かる=中国メディア