大雨(Sasiistock/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

日本を代表する野外ロックフェスティバルの『RISING SUN ROCK FESTIVAL』(RSR)と『SUMMER SONIC』(サマソニ)がそれぞれ16日からスタート。しかし台風10号の影響で、スケジュールに大幅な変更が生じている。

■初日の開催が中止に

多くの野外フェスは「雨天決行」を掲げており、多少の雨も醍醐味というもの。しかし今回は安全性を考慮し、RSRは16日の公演を中止にするとアナウンスしている。

同日には17年ぶりに再結成したロックバンド『NUMBER GIRL』の出演が予定されていたため、ネット上では嘆きの声が相次いでいた。

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■開催中止はないものの…

開催された代わりに、スケジュールの変更が相次いでいるのがサマソニ。東京公演ではBEACH STAGEでの公演が中止となり、大阪公演では出演バンドのキャンセルが続出している。

ロックバンド『10-FEET』のベーシストNAOKIは自身のツイッターから、大阪会場の様子をアップ。「スタッフさんが総動員で一生懸命頑張ってくれたんですが、10-FEETの出演時間には間に合わず」と、悔しい思いを綴っていた。

■既に現地入りしてしまった人も

今回はギリギリまでアナウンスが行われなかったため、前日から開催地に向かう「前入り」が裏目に出てしまった人も多いようだ。16日からRSRに参戦する予定だったWさん(30代男性)に話を聞くと…

Wさん:前日の19時半に、公式からの中止メールが届きました。RSRが開催される北海道行きの飛行機に乗る直前の通知だったので、かなりショックでした。「もう現着してしまった…」という友人も大勢います。

■ネット上で賛否

主催者にとって夏フェスの中止は苦渋の決断。安全性とファンの熱量を天秤にかけ、直前まで協議を重ねたことが伺える。ネット上ではRSRの初日中止のアナウンスを受け…

「悲しいけど仕方がない。最後まで望みを捨てなかった運営さんの悔しさが伝わってくる」

「ツラいけど安全第一だもんね。運営さん、ギリギリまで粘ってくれたんだね」

といった評価の声が上がっている。一方で、「通知が遅すぎる」という非難の声も少なくない。払い戻しが告知されていないサマソニに対しては…

「何のためにお金を払ったのか分からない」

「開催してからここまで大幅変更するのは酷いでしょ」

といった意見が相次いでいる。今回の事態を受け、夏フェス関係者はどのような対策を講じていくのだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

台風影響で夏フェスのキャンセル続出 「遅すぎる」「もう現着した…」