チコちゃん

2日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「学校の夏休みは何のためにある?」に注目が集まっている。夏の暑さ生徒を守るためという話を聞くことも多いが、実は他にも理由があった。

■「先生が勉強するため」

気になるチコちゃんの回答は「先生が勉強するため」という。夏休みの長い期間は生徒が休むだけではなく、普段は忙しい先生たちが新しい知識を手に入れるための期間であるようだ。

学校がある期間の昼は授業として教え、夜は授業の準備をしてという忙しい生活をしている。普段から新しいことを学びたいと感じていても時間が取れない人が大多数である。

夏休みの期間には授業がないため、今までやりたかったことに集中して取り組むことができる。番組では、一流の先生の講義を受けたり、プログラミング授業の研修を受けたりと夏休み中の活動を紹介した。

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■新しい授業内容も

特に小学校の先生は、英語やプログラミングの授業という新しいことも始まっており、先生も勉強が欠かせない状態となっている。

以前は夏休み40日のうちは好きなように休めたが、2002年以降、学校も完全週休2日制になった後は「先生の休みが多い」とバッシングを受けたという。その影響から先生が夏休み中にたくさん勉強するようになったようだ。

現在では、休めるのはお盆休みの1週間程度となっており普通の会社員と変わらない。

文部科学省には夏休みができた経緯に関する資料が残っていないようだ。一般的に知られる「暑過ぎて体調を崩してしまうから」「農業の収穫の時期に合わせて」等といった諸説ある中のひとつであると説明し、テーマの解説を終えた。

■先生忙しすぎる

普段から忙しくしている先生が、夏休みもあまり休めていないことに対し心配する声が多く集まった。

■夏休みの課題はいつやる?

学生の夏休みといえば宿題。終盤になって慌ててやる人の話題がよく出るが、どのくらいの人が最後に取り掛かるのだろうか。

しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,376名に「夏休みの宿題」に関してアンケート調査を実施したところ、夏休みの宿題はぎりぎりになってからとりかかるほうだったと答えたのは、36%。だいたい3人に1人がギリギリになってから夏休みの宿題に取り掛かったと回答した。

世間では先生の質の低下がよく言われているが、先生たちも必死に勉強して子供たちと向き合っている。悪口ばかり言わずに良い面を褒めることができるようになりたいものだ。

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(文/しらべぇ編集部・Aomi

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