古橋、山口、イニエスタのゴールで神戸が勝利

 ヴィッセル神戸リーグ戦の未勝利を5でストップした。神戸は17日のJ1第23節で浦和レッズをホームに迎え撃ち、3-0で勝利。リーグ戦では6月30日名古屋グランパス戦以来の勝利を飾った。

 ともに3日前の天皇杯3回戦から大幅にスタメンを入れ替えるなかで、神戸は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがスタメン出場。加入から約1年間の間に2回対戦した浦和戦ではいずれも欠場しており、浦和にとっても“3度目の正直”の対戦になった。

 前半からそのイニエスタが絶大な存在感を放った。前半16分にFW古橋享悟へのスルーパスで決定機を演出すると、浦和の守備陣の間にできるスペースに顔を出してボールをコントロール。3回、4回と決定機につながる攻撃を演出した。そして前半アディショナルタイムハーフウェーライン付近でイニエスタがワンタッチのスルーパスを供給し、FW田中順也が抜け出すと強烈なミドルシュート。GK西川周作が弾いたこぼれ球を古橋が押し込んで1-0とリードして前半を終えた。

 後半に入ると浦和が立ち上がりに攻め込み、同6分にはMF宇賀神友弥のクロスにFW杉本健勇が頭で合わせる決定機を迎えたが、シュートはGK飯倉大樹の正面に飛んだ。すると1分後にはイニエスタが左45度付近からの強烈なミドルシュートを右ゴールポストに当ててスタジアムを沸かせた。

 浦和がボール保持率を高める時間を凌いだ神戸は同14分、右サイドに開いた田中が中央に丁寧なパスを送ると、中盤から駆け上がってきたMF山口蛍がシュートフェイントでDFマウリシオをかわし、西川との1対1で難なく蹴り込んで2-0とリードを広げた。

 浦和の大槻毅監督は2点ビハインドからMF山中亮輔、MF柏木陽介、FWファブリシオと攻撃的なカードを切ったが、攻撃は十分に機能せず。逆に、イニエスタにコーナーキックを直接狙ったシュートや、左45度から切り込んだシュートを放つなど後半も存在感を放ち、同41分にはイニエスタがPKをゴール右に蹴り込んで3-0とリードを広げ、神戸が浦和に勝利した。

 神戸はこれがリーグ戦6試合ぶりの勝利。逆に浦和は2連勝から3連続引き分け後に敗戦となり、無敗が5でストップし、未勝利が4に伸びた。(Football ZONE web編集部)

攻守で勝利に貢献したヴィッセル神戸MFイニエスタ【写真:Noriko NAGANO】