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このほどアメリカで、ヘビが自分の体を尾から飲み込んだ様子を捉えた動画が話題になっている。一般的にヘビが自分を飲み込むという行為は死を意味するため、このようなケースは稀だという。『New York Post』『WKRG News 5』などが伝えている。

ペンシルベニア州を拠点に爬虫類の保護活動を行っている非営利団体「Forgottten Friend Reptile Sanctuary」が今月9日、Facebookにヘビの動画を投稿したところ人々の関心を集めた。動画には同団体が飼育しているキングヘビが捉えられているが、普通のヘビと様子が明らかに違った。

キングヘビは自分の尾から体半分を飲み込み、輪っか状態になって苦しんでいるようだ。あまりにも見事な輪ができているため、どこに頭があるのか一瞬、目を凝らさなければならないだろう。

同団体のジェシーロッカーターさん(Jesse Rothacker)は、動画をライブ配信しながらキングヘビの口を指で優しく開け、無事に尾の部分を引き出した。ジェシーさんによると、キングヘビは他のヘビを捕食することが珍しくなくガラガラヘビやアメリカマムシのような毒ヘビに対しても免疫があるそうだ。

そのためひょんなことから自分の尾を見たこのキングヘビは、餌として他のヘビだと勘違いしたのではないかという。しかしヘビは通常、自分の尾をくわえたとしても気づくため、今回のようなことは滅多に起こらないとのことだ。

窮地に陥ったキングヘビを救ったジェシーさんは、動画の中で「皆さんに誓って言いますが、私達はちゃんと餌をあげていたんですよ。このヘビは非常によく食べるんです。きっとお腹がすいていたんでしょう」と語っている。

また、ジェシーさんはFacebookで「これまで15年間活動してきた中で、自分を飲み込もうとしたヘビは初めてです」とコメントしており、非常に珍しい経験だったようだ。

この動画にはユーザーも驚いたようで「どんな味だったのかな?」「たぶん鬱だったとか」といったコメントのほか、「なぜこんなことに?」との問いに対して同団体は「お腹がすきすぎると頭の回転が鈍くなるんでしょうね」と回答している。

なお救助されたキングヘビだが、翌日の投稿では本来の餌である冷凍マウスを与えてもらい元気な様子を見せていた。

画像は『Forgotten Friend Reptile Sanctuary 2019年8月9日付Facebook「Jesse rescues a hungry kingsnake from eating himself」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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