明治安田生命J1リーグ第23節が17日に日産スタジアムで行われ、セレッソ大阪(8位/同39)が横浜F・マリノス(4位/勝ち点39)に2-1で勝利した。

鹿島との上位対決を落としてシーズン初めて2連敗中の横浜FMは、今節出場停止の扇原に代わり、渡辺がJ1初先発。負傷の朴一圭に代わって、杉本が最後尾に入ったほか、エリキとマテウスの新戦力組もさっそくスタメンに抜擢した。一方のC大阪も現在、2連敗中。4試合ぶりの勝利を狙う今節に向け、瀬古を2試合ぶりに先発起用した。

立ち上がりから横浜FMがボールの主導権を握りながら進む試合は、12分に動く。ボックス左の清武が浮き球パスをゴール前に供給すると、オフサイドラインぎりぎりのところで奥埜が反応して伸ばした左足でプッシュ。これが相手GKの身体を弾いて吸い込まれ、C大阪が先制する。

ハインド横浜FMは、ボールのイニシアチブを握り、C大阪の守備ブロックを低い位置に押し込むなかで19分、バイタルエリア右の広瀬が右足ミドルシュート。積極果敢にゴールを狙ったシュートが枠の右隅を突いたが、GKキム・ジンヒョンのファインセーブに阻まれてしまう。

そのなかで堅守が光るC大阪は40分、敵陣左サイドの清武がディフェンスラインの背後に浮き球パスを供給。これに反応したボックス内のブルーノ・メンデスがヘディングシュートに持ち込むと、これが枠内に勢いよく飛ぶが、GK杉本の弾き出しに遭って、ゴールチャンスを逸する。

一本調子の攻撃が続く横浜FMは、1点を追う後半もボールの主導権を握り続ける展開に。そうした状況のなかで55分、ボックス左で縦に仕掛けたマテウスが左足シュート。相手GKがファンブルしたボールをエリキが押し込みにかかるが、際で瀬古に弾かれて同点に追いつけない。

さらに、62分にも左サイド深くからティーラトンが上げたクロスでエリキのシュートシーンを作り出した横浜FMは、68分にようやく追いつく。マルチンスの縦パスを敵陣中央で受けたエリキがバックラインの背後にスルーパス。ボックス右に抜け出したマルコス・ジュニオールが左足で流し込んだ。

崩れたC大阪はすかさずデビュー戦となる今夏加入の鈴木をピッチへ。74分に仲川と遠藤の交代に動いてきた横浜FMを相手に反撃に転じると、敵陣左サイドでFKのチャンスから獲得した76分に勝ち越す。50分から出場したキッカーのソウザがクロス。飛び込んだ奥埜が右足で押し込み、再びリードした。

追走する横浜FMは83分、2枚目の交代カードで渡辺と大津の交代に動いて反攻。だが、そのタイミングで清武を下げて片山をピッチに送り込み、守備固めに入ったC大阪の守備ブロックからギャップを作り出すことに苦労して、なかなか効果的なフィニッシュの形に持ち込めない。

後半アディショナルタイム1分に左サイドで縦に仕掛けたマテウスの折り返しにニアサイドのエリキが合わせるが、惜しくもゴール左外。前節もゴールを決めた奥埜の引き続きの活躍により、横浜FMに競り勝ったC大阪が連敗を「2」で止めた。

サムネイル画像