岩手県盛岡市もりおか歴史文化館で9月16日(月)まで、企画展「あやしきものども ~江戸の奇譚・怪談~」が開催されている。

【写真を見る】思わず笑ってしまうような展示も並ぶ

盛岡城内で琴を弾く姫に襲いかかる巨大な猫、城下で起こった大洪水の際にその波頭に立つ白い髭をはやした老人、絵巻物「水虎之図」にまとめられた全国各地の河童の目撃情報など、盛岡藩の資料に記された数多くの「あやしい」出来事。本展ではこのような存在や出来事といった「あやしきものども」が記録された資料を通じて、それらが江戸時代の人々の目にどのように映り、語られてきたかを紹介する。

担当者は「当館収蔵の河童の絵巻物『水虎之図』に記された様々な河童について、元となったと考えられる資料と照らし合わせ共に展示することで『河童とは何ものか?』を考える『2章 河童という生き物』を中心に、資料に記録された『あやしい』エピソードを紹介する企画展です。現代を生きる我々が見ると、ちょっと不気味な、あるいはちょっと笑ってしまうような『あやしい』ものごとを、江戸時代の人々は一体どのように受け止めていたのかを、残された資料から感じていただけると思います」と展示の見所を話す。

河童を軸とした「あやしい」ものを一挙紹介する同展。怖い内容ではないので、子どもと一緒に行ってみよう。(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス編集部)

河童にまつわる展示は必見だ