卑猥(ひわい)かつプライベートな他人の写真や動画を、許可なくネットで晒し拡散する悪質極まりないリベンジポルノ。その加害者・被害者の低年齢化が進み、なかには小学生でありながら恥ずかしい写真や動画をばらまかれるケースもあるという。
■11歳女児の苦悩と決断
この問題に巻き込まれる被害者の低年齢化が深刻な英国で、ついに「11歳の少女が被害を訴えた」「最年少のリベンジポルノ被害者だ」と報じられた。
どういう経緯で被害を受けたかは伏せられているが、この少女は転校を決意したという。
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■プレッシャーに負けるケースも
恋愛が絡むリベンジポルノがある一方で、プレッシャーが絡む事例も多い。
学校の友達にせがまれて送った猥褻な写真や動画が瞬く間に同じ学校の生徒たちにばらまかれるケースが問題視され、数年前に同様の被害を受けた20代の英国人女性は、「消えてしまいたかった」「精神状態が悪化した」と告白。
さらに「自分は被害者なのに責められている気になった」とも述べ、母親に相談するという勇気ある決断を下したことも明かしている。
■自殺する少女も…
家族の力を借りて転校や転居といった手段を選び、心の傷を癒すべく前向きに努力する少女たちもいる。しかし中には人生を悲観し、自ら命を絶つ被害者も。
2017年にはブラジル人少女(15)が自殺したが、その理由は「元彼が卑猥な写真をネットにアップして晒したらしい」という噂が広まり、苦悩していたからだと見られている。
■インターネットに潜む危険
友達や恋人だけでなく、ネット上で知り合った他人に要求されて卑猥な写真や動画を自ら撮影し送るケースも多い。
その結果「ネットで拡散された」という被害者が後を絶たないことから、「ネットで友情を深める相手は知人のみにしましょう」と熱心に訴えている自治体も英国にある。
子供たちの危機感のなさ、ネット利用者の低年齢化、さらには保護者の管理不足など多くの要素が絡みあうなか、さらなる厳罰化を望む声も多い。
被害者にならぬために「猥褻写真・動画を撮って人に送ったりしない」「ネット上の他人を信用しない」「被害を受けたら速やかに誰かに相談する」という教育の充実もますます必要になりそうだ。
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