中国メディア・東方網は16日、日本国籍を取得した「元中国人」の間で中国の発展に伴い中国に戻るケースが増えているが、中国の入国審査で止められる人も少なくないとする記事を掲載した。

 記事は、近年では多くの中国人がより良い生活やキャリアアップの機会を求めて外国に赴き、現地の国籍に帰化しているとし、日本がその1つであると紹介。現在約76万人の中国出身者が日本で生活しており、そのうち14万人が日本国籍を取得していると伝えた。

 一方で、現在では日本に帰化した中国出身者が続々と中国に戻る動きが出ているとした。その理由について、日本での仕事や生活のストレスがとても大きいこと、そして、中国の経済や社会が急速に発展しており、チャンスも増えていること、さらには、「日本の出生率が低い水準にとどまっており、子孫繁栄を望む中国的な思想とかけ離れていること」を挙げている。

 そのうえで、祖国に戻ろうとする日本国籍の華人が中国の入国審査で止められるケースが発生しているとし、「なぜなら、外国人は合理的な手続きがなければ中国で長期的な生活ができないという規定があるからだ」と説明。離れた国の状況が良くなったからといって簡単にコロコロと国籍を変えられるものではなく、その判断には慎重さが必要との見方を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

大発展の「祖国」に戻ろうとする在日華人、しかしそこには大きな「壁」が=中国メディア