TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。8月13日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、サイボウズ代表取締役社長の青野慶久さんが“選択的夫婦別姓”について見解を述べました。

◆名字を変えることで生じる問題とは…

結婚時に夫婦別姓を選ぶことができない戸籍法の規定は憲法に反しているなどとして、青野社長ら4人が国を訴えた裁判で、東京地裁は今年3月、請求を棄却し、現行の制度は合憲だとする判断を示しました。一方、青野社長らは判決を不服として控訴しています。

選択的夫婦別姓に関し、青野さんはまず理解してほしいこととして「そもそもの問題は、結婚時に必ず名字を変えないといけないこと」と指摘。名字を変えることでカードや資格などの名義変更が必要となり、その大変さを訴えます。

ただ、これは現行の制度をなくすという話ではないそう。名字を変えることを望まない人のケアをしたほうが、みんながハッピーになるという考え方だそうです。


◆結婚が多い30代は84.4%が賛成と容認

現在、世論では選択的夫婦別姓に賛成・容認のほうが大多数になってきています。世代別に見ると反対している層の多くは60~70代ですが、60代は反対よりも賛成のほうが多いのが現状です。

青野さんによると「この問題は、最終的に国会議員が立法すれば終わる話」だそう。それだけに、賛成派多数の世論を国会議員に見せつけるべく活動をしてきたと言います。

そのなかで、今年5月には立憲民主党枝野幸男代表が、7月の参院選で選択的夫婦別姓を争点にするべく、次のように述べました。「夏の参議院選挙を通じて、選択的夫婦別姓ぐらい認められなくて、何が多様性だ、何が女性が輝く社会だ、ということを力強く訴えていきたい」。そして7党のうち、安倍首相を除く6党の党首は賛成の意思を表明。自民党内でも一部で賛成の声が挙がっているだけに「もう一息ですね」と青野さん。


◆別姓で家族の絆が弱まる?

キャスターの宮瀬茉祐子は、名字変更によるシステムや実務的な部分の煩雑さに疑問を抱いており、それさえクリアになれば、戸籍上の夫婦別姓はどちらでもいいそう。

この意見に対し、青野さんはあくまで“選択的”であることを改めて主張。現在は結婚すると戸籍名を変えなくてはならず「法律的に大事なところは結局変えざるを得ない」と言います。

そして、法律的な部分さえクリアになれば問題ないものの、現状では全てのシステムが戸籍名を本名としているだけに「戸籍名を変えないという選択肢を与えたほうが、世の中の変更コストは下がる」と話していました。

ジャーナリストの中野円佳さんは、青野さんの意見に全面的に賛成。一部では“別姓で家族の絆が弱まる”という意見もあるようですが「こんなことで絆が弱まるのか」と指摘しつつ、仮に弱まったとしても「それはウチの話なのでほっといてくださいという話」とバッサリ。


子どもはどうすればいい?

視聴者からは、子どもの名字に関する質問もありました。これに対し青野さんは「あくまで夫婦の名字の話なので、子どもは今までのルール通りでいい」。結婚時に夫婦どちらの名字を付けるか決める、現状のシステムを残したらいいとのことでした。

選択的夫婦別姓を推し進めるにあたっては現在、民意を示すべく、自治体から“陳情アクション”をしているそう。これは、国会で議論しなさいと各自治体から意見することで「市民であれば誰でも参加できるので、ぜひやっていただきたい」と青野さんは訴えていました。

番組では、視聴者に「選択的夫婦別姓、どう思いますか?」というテーマで生投票を実施。結果は以下の通りです。

◆選択的夫婦別姓、どう思いますか?
賛成……1,899票
反対……588票
わからない……462票


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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

なぜ認められない!? 世論の6割超が支持“選択的夫婦別姓”サイボウズ社長と考える