中国メディア・東方網は17日、「日本料理の味はよく分からないが、それでも多くの中国人が日本料理に魅了される理由」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、「日本の料理について、こんな感想を持ったことはないだろうか」としたうえで、油や塩、各種香辛料をふんだんに用いた中国の料理に慣れ親しんできた中国人にとって、「素材の味を生かす」という日本の料理は「まるで食材を加工していないかような味わい」であり、違和感を覚えることがあるほか、それでいて値段も決して安くないと説明した。

 一方で、それでも中国人の間で日本料理の人気が高いのは、味覚以外の部分で大きな魅力があるからだと伝えている。まず、日本人のデザインセンスは食べ物にも通じており、華やかな装飾と純朴さを共存させる日本式のデザインは和食においても生かされていると説明。デザインの美しさがあるからこそ「料理を食べるまではその味が自分の好み合うかどうか分からないが、食べる前にそのビジュアルに魅了されてしまうのである」と伝えている。

 そして、中国人とは味付けが大きく異なる日本料理であるにも関わらず、日本料理レストランが中国で繁盛しているように見える理由について「まさに、日本食レストランの独特な環境や供される食べ物が利用客に視覚的体験を与えるからだ」との見方を示した。そのうえで「独特の環境により、ちょっと体験してみようという気を起こさせる。たとえ味付けが口に合わなかったとしても、その環境は必ずや利用する者に快適さを感じさせるのだ」とした。

 料理の味の感じ方は、見た目や食べる場所に雰囲気にも大きく左右される。だからこそ日本の料理文化は味付けと同時に、空間づくりや器選び、そして、盛り付けもこだわるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の料理は正直中国人の口には合わない・・・でも食べたくなるのだ!=中国メディア