国際協力NGOである日本国ボランティアセンター(JVC)は、2003年からイラクで活動し、現在は子どもたちが民族や宗教の壁を超えて交流するとともに精神的に傷づいた子どもへのケアを行うプログラム「ピースヤード(平和のひろば)」を現地パートナー団体と協働で運営しています。

イラクは、ISに対する完全勝利宣言がされたこともあってか国際的な関心が残念ながら低下していますが、戦闘が落ち着いたからといって問題が解決したわけではありません。むしろ、イラクの人々が被った甚大な被害から立ち直るために、未来を担う子どもたちが「人間らしさ」や「安心」を得られるようにするためのサポートが必要です。

そのため、JVCはクラウドファンディングサービス「Readyfor」を通じて、イラク子どもたちの心のケアを無料で行う「ピースヤード」運営資金のための寄附を呼びかけます。

プロジェクト概要】
実施期間:2019/8/19(月)10:00~10/3(木)23:00
目標金額:400万円
URLhttps://readyfor.jp/projects/iraqchildcare


■心に深刻な傷を負ったイラク子どもたち

ISとの戦闘で破壊された街。人々は物理的にも精神的にもダメージを受けてしまいました。

2003年に開戦したイラク戦争以降、激しい宗派対立によるテロの応酬や過激派組織IS(いわゆる”イスラム国”)との戦闘を経て、この間に20万人以上の民間人が犠牲になりました *1。暮らしてきた街や家が破壊され、目の前で虐殺される人々の姿…。惨憺たる光景は子どもたちの心に深刻な傷を負わせました。このまま放置すれば、時が立つほど精神症状は悪化し、社会復帰できない状態にまで陥る可能性があります。未来の平和を築くべき子どもたちを、トラウマ(心の傷)にとらわれたまま成長させることは、決してあってはなりません。


*1 NGOイラク・ボディー・カウント」サイトから、2003年3月から2019年6月まで、約18~20万人のイラクの民間人が犠牲となったとされています。(https://www.iraqbodycount.org/database/

イラクの復興のためには「心のケア」が喫緊の課題

ISの戦闘員に攻撃される人を描いた絵。戦闘から逃れてきた子どもたちの多くがこのような体験をしています。

世界を恐怖に陥れた過激派組織ISの支配は終わったかのように報じられていますが、現実には、厳しい状況がまだまだ続いています。イラクにはさまざまな民族・宗派の人々が共存して暮らしていましたが、「異教徒」と判断した者を殺戮し、蹂躙してきたISの残虐行為により人々は互いに信頼感を失い、疑心暗鬼になっています。それが、ISが残した最も深刻な爪痕です。

子どもも、他の民族・宗派のグループに対する不信感を親から引き継いでぎ、異なる民族・宗派の人とコミュニケーションをとる機会はほとんどありません彼らは、生まれたときから紛争状態しか知らず、安心して子ども時代を過ごすこともできず、物理的な暮らしの面だけでなく教育面・心理面などで様々な負の影響を被っています。

特に戦闘から逃げてきた避難民の子どもたちは、地元住民からも差別を受け、異なる文化や考え方について知る機会もなく、さらに、ISにより受けた心の傷に苦しんでいます。遺体を見たり、家族の誰かを失ったり、自分自身がケガをしたりして心の傷を受け、ほとんどの子どもたちが心を閉ざしてしまっています。

分断された社会の復興のためには、子どもたちが心の傷を乗り越えて共生や平和を知っていくことがとても重要です。

子どもたちが「心を開ける場所」を提供する「ピースヤード(平和のひろば)」

ピースヤード(平和のひろば)で出会い、笑顔で挨拶を交わすアラブ系とクルド系の子どもたち。

JVC2003年イラクでの活動を開始し、2009年からは現地パートナー団体とともに子どもたちが異なる宗教や民族の壁を超えて交流し、安心して過ごせる場所を提供する「平和ワークショップ」を実施しはじめ、ISの激しい攻撃があった後の2015年からは戦闘によるトラウマへの精神的ケアも加えた「ピースヤード(平和のひろば)」へとプロジェクトを展開して活動を続けています。
ピースヤードでは、戦闘によるトラウマPTSDに苦しむイラク子どもたちを対象に、1か月にわたり集中的にケアを行い、これまでに延べ約630人の子どもたちとその家族の不安を緩和してきました。

10年にわたり続けてきたからこそ、地域社会の変化やピースヤード卒業生の活躍など、様々な変化が見え始めています。しかし、近年は活動への十分な資金が確保できず、運営内容は必要最低限に絞られ、今後安定的に心のケアを行うのが厳しい状況です。しかし、時が経つほど子どもたちの精神症状は悪化し、社会復帰できない状態にまで陥る可能性が高くなります。だからこそ、この活動を途絶えさせず継続していきたいと考えています。

目標金額の400万円があれば、7~13歳の避難民の子ども約70人程度に対し、今年10月から約2ヶ月分の「心のケア」を行うことができます。子どもたちが「本来の自分」を取り戻して社会に戻るために、皆様のお力を貸してください。

心のケアを行うことは、子どもたちが将来、問題解決の手段として暴力に訴えることを防ぎ、地域の安定に向けた小さな一歩となります。日本からたくさんの思いを届けられるよう、どうか応援をお願いします。

ご支援はこちらから:URLhttps://readyfor.jp/projects/iraqchildcare


■認定NPO法人 日本国ボランティアセンター(JVC)について
1980年日本人によりタイで設立されたNGO。現在はアジアアフリカ・中東の世界11の国・地域で地域開発や人道支援など多岐にわたる支援を実施しています。「問題の根本原因の解決」をポリシーに、ただものをあげたりするのではない、現地の人の力を引き出す支援を重視しています。
https://www.ngo-jvc.net/

JVCはクルド自治区にも近いイラク北部の街キルクークで、アラブやクルドなど多様なバックグランドを持つ子どもたちが「平和」「共生」について学ぶため、また紛争で精神的に傷ついた子どもたちのための専門家による精神的ケアを提供するための プログラム「ピースヤード(平和のひろば)」を現地パートナー団体と協働で運営しています。
イラク事業ページhttps://www.ngo-jvc.net/jp/projects/iraq/

■READYFOR株式会社について
READYFOR株式会社は、「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」をミッションに日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「Readyfor」を運営しています。2011年3月のサービス開始から10,800件以上のプロジェクトを掲載し、58万人から90億円以上の資金を集め、国内最大級のクラウドファンディングサービスとして、小学生から80代の方まで幅広い方々の夢への一歩をサポートしています。(2019年7月時点)「カンブリア宮殿」をはじめ様々なメディアに掲載され、2016年6月サービス産業生産性協議会が主催する第1回日本サービス大賞優秀賞を受賞。2019年5月経済産業省等が主催する第5回日本ベンチャー大賞経済産業大臣賞(女性起業家賞)を受賞。


■本件に関するお問い合わせ
日本国ボランティアセンター(JVC) 広報担当 仁茂田芳枝
110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F
電話:03-3834-2388 メールnimoda@ngo-jvc.net

配信元企業:特定非営利活動法人 日本国ボランティアセンター

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