ウエストヨークシャー、リーズ出身のイギリス人姉妹サラとカトリーナは、不運にも、耐え難いシナリオに直面しました。カトリーナは赤ちゃんを欲しがっていましたが、姉妹は母ジョアンが孫に会うことができないであろうことを知ってしまいました。ジョアンは末期肺がんを患ってしまったのです。しかし姉妹が希望を捨てることはありませんでした。
そして、彼女たちは愛する母が孫の誕生に希望を見い出す、魔法をかけます。
運命の日が来ると、カトリーナとパートナーのダニーは愛らしい男の子を迎え、サラはこの上ない家族の喜びをビデオに収め、YouTubeで世界中に共有しました。
「母が末期肺がんと診断された時、数か月前に妹が妊娠していることを知り、決死の決断をしました」とサラは語ります。
「母が孫にとって大切な存在で有り続け、決して会うことがなくても重要な役割を果たすことを望みました」とサラは続けます。「妹は母が孫の名前を選び、亡くなる前に私にだけ伝えると決めました 」
カトリーナとダニーは、出産日まで赤ちゃんの名前を秘密にしておきたいと思っていました。そうすれば、「ジョアンおばあちゃん」の存在を強く感じることができるからです。
そして、小さな男の子は、母の思い出のものと写真でいっぱいに満たされた分娩室で、笑顔の両親に見守られながら生まれました。
サラは2人のために、赤ちゃんの名前をベビーウェアの背中側に印刷しておくという、サプライズを用意していました。しかし、それだけではありません。
カトリーナとダニーがプレゼントを開けると、はっと息を飲みました。カトリーナの亡くなった母親から、「天国のジョアンおばあちゃんより」というメッセージがベビーウェアに書いてありました。
そして、ベビーウェアを見て、サラとカトリーナの母親が赤ん坊の孫のために選んだ名前を知りました。母が名前を決めて6ヶ月、ついに2人は「ハリソン」という名前を見たのでした。
ITV Newsでサラは、分娩室を額に入った母の写真と私物でいっぱいにしていたことに関して「母を近くに感じました」と語っています。
同様のニュースを流したハフィントンポストには、一連の様子のビデオがオンラインで共有された後、世界中からメッセージ、サポート、励ましが殺到しました。
とあるメッセージには「これは名付けのもっとも美しい形だ」、またあるメッセージでは 「お母さんは2人の娘をとても誇りに思うでしょう、彼女は家族を永遠に見守っています!」と寄せられています。
名付けは素晴らしい贈り物です。ジョアンおばあちゃんへの敬意をここに表します。
(大紀元日本ウェブ編集部)
コメント