飲食店では、店側と顧客側がお互いに敬意を持つことができれば、最高の食事となるわけだが、そうじゃないとトラブルが発生することもある。
最近はSNSが浸透しているために、そういったトラブルは表沙汰になりやすい。どちらにも言い分はあるだろうし、当事者以外の第三者が断片的な情報だけでどちらかが悪いと決めつけるのは早計だが、このケースの場合、どんな理由があるにせよ暴力行為を行ってしまった時点で店側の過失である。
アルバニア共和国で、客から苦情を訴えられたレストラン経営者が激怒した挙句、客が乗り込んだ車に飛び乗りフロントガラスを叩き割るという物理攻撃に出たのだ。その一部始終は車内の顧客によって撮影されていた。
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スペイン人観光客、アルバニア南部で恐怖体験
8月17日、アルバニア共和国南部ポルト・パレルモという美しい地域にあるレストラン「Panorma」を訪れたスペイン人観光客とツアーガイド、運転手らは、レストランの経営者に、料理やサービスについての苦情を伝えた。
すると突然、経営者がブチ切れた。店を出て車に乗り込んだ客を逃がすまいと、経営者はフロントガラス部分に飛び乗り、ガラスをメッタ打ちにし始めた。
ドライバーは、既に車を走らせている。ツアーガイドとみられる助手席の男性が、経営者の攻撃を防ぐため足でフロントガラス越しに経営者を蹴り、車から振り落とそうとする様子も動画に収められている。
それでも経営者は諦めず、4分弱ほどの間、手から血を流しながらも車にしがみつき、フロントガラスを叩き割り続ける執念深さを見せた。
レストランは2017年から営業停止を言い渡されていた
車はさほどスピードは出ていなかったが、3kmほど走った後フロント部分から振り落とされた形になった経営者の男は、今度は運転手側のドアを開けようとした。
しかし、後部座席の観光客一家に「そのまま行って!」と言われ、車を走らせたドライバー。なんとか経営者を振り切ってエスケープできたものの、車内にいた全員がかなりの恐怖を味わったことだろう。
ツアーガイドはすぐに警察に通報し、経営者はその後逮捕された。観光客一家は、念のために地元の病院に搬送された。
事態を知ったアルバニア共和国の観光大臣は、被害者一家と面会し、花束を渡して謝罪をしたようだ。
Even for Albanian traffic standards, this was pretty extreme. Tourism minister @BlendiKlosi met with the Spanish tourist and gave them some flowers. pic.twitter.com/HETGrIc25F
— Vincent Triest (@VincentTriest) 17 August 2019
実は、このレストランは2017年から地元当局により、営業停止を言い渡されていたという。
トラベルサイト「トリップ・アドバイザー(Trip Advisor)」を見ても評判はかなり悪く、特に2015年以降は、料理やサービスの質に対する苦情に加えて、経営者とその一家による客への攻撃があったと多くの客が記載している。
The reviews are not good for this restaurant. pic.twitter.com/duQIwe0UWl
— Vincent Triest (@VincentTriest) 17 August 2019
過去の悪評により、このレストランが営業停止になったのかどうか詳細は不明だが、今でも経営者は観光客相手に店をオープンしていたようだ。
また一部の情報によると、経営者はスペイン人観光客が注文していない料理の代金を支払うよう要求したとも伝えられている。
SNSユーザーら、この一件について大きく反応
RedditやTwitterユーザーらは、まるでホラー映画さながらのこの恐怖体験映像に大きな反応を示し、次のようなコメントを寄せている。
・ここまでする執念って、すごいな。
→・手でフロントガラスを破ってるし…。・この経営者、レストランまでヒッチハイクして帰るつもりなのか。
・これだけ窓を粉々にされても車を走らせ続けるドライバーが凄い。
・急ブレーキを踏んでやればよかったのに。なんでそうしなかったんだろう?
→・観光客を乗せてるから、危ないことはできないって思ったんだろ。・経営者をフロントガラスに乗せて、そのまま近くの警察署まで走ればよかったのに。
・別にアルバニアではこういうこと、珍しくもないのでは?西ヨーロッパの中でも、人身売買や麻薬などいろんな犯罪が多く起こっている国だからね。
・経営者は、ちょっとおかしいとしか思えない。
・観光大臣よ、花を差し出して済む問題だと思ってるのか。
・トリップ・アドバイザーの評価が当たっているということがよくわかる。
References:gazetatema.netなど / written by Scarlet / edited by parumo 全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52278335.html
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