8月12日(月・祝)、東京・日本青年館ホールにて、「ミュージカルスタミュ」-3rdシーズン-」が開幕しました。今作では「team楪」と「team漣」が初登場するほか、〝スタミュミュ〟シリーズ初となるオリジナルキャラクターたちの活躍も! さらに初お披露目となる衣装や、新曲も登場するなど、本公演第3弾も見どころ満載です。初日に先駆け行われた公開ゲネプロの模様を、記者会見とあわせてお届けします。

ミュージカル「スタミュ」-3rdシーズン-より

原作は、音楽芸能分野の名門・綾薙学園ミュージカル学科を舞台に、スターを目指す高校生たちの青春を描いたオリジナルミュージカルアニメスタミュ」。現在、TVアニメ第3期が好評放送中の同作をミュージカル化した通称・スタミュミュは、今回でシリーズ6本目! 本公演としても第3弾となる人気作です。

舞台は、フランス・パリ。冬の一大イベントである修学旅行を楽しむ2年生でしたが、スリに遭遇したことで状況が一変! 「team鳳」の面々が犯人を追いかけるものの、突如現れた謎の男たちによってどこかへ連れ去られてしまい……? 時を同じくして、フランス演劇界に大きな動きが。キーパーソンとなる新進気鋭の演出家・アレックスは、日本ミュージカル界のプリンスこと月皇遥斗と連絡を取っていました。アレックスは遥斗に、自身が演出するステージに出て欲しいと打診します。しかし遥斗はブロードウェイ遠征中のため、代わりに〝未来の日本ミュージカル界の担い手たち〟を提示するところから、物語はスタートします。

今作はスタミュミュ初の書き下ろしストーリーとなっており、法月康平さん演じるアレクサンドル=ベルナルド(通称アレックス)、樋口裕太さん演じる若手俳優・フランシスというオリジナルキャラクターが登場します。先の展開が読めないストーリーが実に魅力的で、初演より星谷悠太を演じてきた杉江大志さんも「オリジナルキャラクターオリジナルストーリーというところが、今回一番の見どころですね」とコメントを寄せていました。

原作からは「team楪」と「team漣」がミュージカルに初登場! 揚羽陸役・大見拓土さん、蜂矢聡役・石田隼さん、北原廉役・澁木稜さん、南條聖役・小波津亜廉さんの4名が、新たにカンパニーに加わりました。さらに、楪=クリスチアン=リオン役の釣本南さん、漣朔也役のTAKACUBERS)さんも登場し、可愛いディシプル(弟子)たちとの共演を果たしています。那雪透役・山中翔太さんが「スタミュミュの〝わちゃわちゃ感〟がさらに広がったかな、これまで以上に色がついたかなと思っています」と語る通り、ステージのいたるところでメンバーがやりとりをかわし、それぞれのキャラクター、関係性が鮮やかに描き出されていきます。

team鳳」では、本公演から月皇海斗役・反橋宗一郎さん、天花寺翔役・橘龍丸さんという新たなキャストを迎えました。特に反橋さんは、アニメで同キャラクターの声優も務めるランズベリー・アーサーさんから役を引き継いだこともあり、プレッシャーも大きかったそう。それでも自分にしかできない月皇海斗をつくろうと決意し、稽古に臨んだといいます。会見では「チームメイトにもたくさん教えてもらいながら、ちゃんと自分なりの月皇海斗が間に合ったんじゃないかなと思います」と語り、「team鳳」のメンバーも大きくうなずきました。また、星谷を演じる杉江さんからは「僕個人としては、もはや『team鳳』として〝新生感〟はないなと思っていて」とのコメントも。続けて「いつの間にかチーム感が出てましたし、チームとして出来上がったんじゃないかなと思うので、その完成度も見て欲しいです」と呼びかけ、笑顔を弾けさせました。

team柊」も、虎石和泉役に高本学さんが新加入。虎石といえばお約束(?)の子猫ちゃんたちとのやりとりも、その華やかな存在感と確かな演技力で魅せてくれます。特に櫻井圭登さん演じる辰己琉唯と北川尚弥さん演じる申渡栄吾の掛け合いのシーンでは、息ぴったりな2人ならではの間の取り方とお芝居に、ゲネプロながら客席から笑い声が起こりました。一方、戌峰誠士郎役の丹澤誠二さんと卯川晶役の星元裕月さんによる〝見逃せないやりとり〟は、自然とシーンに溶け込んでいるためステージの隅々までチェックを……!

ミュージカルのために書き下ろされた新曲の数々も、大きな見せ場となっています。空閑愁役の新里宏太さんいわく「アニメでの歌い方や声のイメージ、インスピレーションをいただいたりした」という既存の楽曲たちとは違い、オリジナル楽曲と向き合うことはキャストにとって新たなチャレンジであり、同時にチームの結束にも繋がったそう。チーム内で歌に対するアプローチを相談したり、ディスカッションする機会が自然に生まれたことで、これまで以上に歌とダンスからキャストの想いを感じられるはず。

演出面では、今回も吉谷光太郎さんが辣腕を振るっています。18名ものキャラクター、8人のアンサンブルという大所帯を相手にしながらも「本当に細かいところまでお芝居をつけてくださって、みんなギリギリまで戦ってました」とは、舞台経験豊富な法月さんの談。また、稽古最終日の2日ほど前に、全員の士気が一気に高まった瞬間を感じたのだとか。「正直大変ではあったんですけど、これがスタミュミュなのかなって感じられたというか、新しく参加する僕としては楽しかったですね」と、充実感たっぷりに語ってくれました。さらに今回のステージでは、照明と舞台セットがさらにグレードアップ! また衣装へのこだわりも素晴らしく、橘さんはその仕事ぶりに驚くとともに大いに感動したそう。会見の場で初披露となる衣装を身にまとい、「ワンポイントワンポイント、衣装さんが細かいところまで縫ってくださっているので、そういったところも注目してみてください」とアピール橘さんの発言を受け、反橋さんからも「実はこの懐中時計、一昨日ついたんです。しかも音が鳴らないように工夫してくださっていて、すごくありがたいです」と、スタッフさんの職人ぶりがうかがえるエピソードが明かされました。

ミュージカルスタミュ」-3rdシーズン-」は、8月25日までは東京・日本青年館ホールにて上演。その後、8月29日9月1日の4日間、大阪・森ノ宮ピロティホールで行われます。チケット情報などは公式サイトTwitterにてご確認ください。

ゲネプロ直前に行われた会見では、星谷悠太役の杉江大志さん、那雪透役の山中翔太さん、月皇海斗役の反橋宗一郎さん、天花寺翔役の橘龍丸さん、空閑愁役の新里宏太さん、フランシス役の樋口裕太さん、アレクサンドル=ベルナルド役の法月康平さん7名が登場! キャストを代表して、ファンへのメッセージを語ってもらいました。

法月:ここまで愛されている「スタミュ」という作品でオリジナルキャラクターを演じるわけですから、原作でもこんなストーリーが出てきてくれたらな、アレックスフランシスがいたらいいなと思ってもらえるように千秋楽まで突き詰めていきたいです。ぜひぜひ劇場へ足を運んでください。

樋口:2.5次元作品で、オリジナルキャラクターを演じるのは初めての経験で……。オリジナルキャラとして出る意味をしっかりと考えて、舞台上で「スタミュ」に新しい色を加えられたらなと思います。僕個人としては「ジュノン・スーパーボーイコンテスト」の同期である(空閑愁役の)新里君とまた共演できて、とてもうれしいです。

橘:スタミュミュに初参加ということで慣れないところもいっぱいあったんですが、仲間にカバーしてもらったり、お互いに支えあって今日までやってくることができました。精一杯みなさんに楽しんでいただけるようにがんばりますので、千秋楽まで応援のほどよろしくお願いします。

新里:今回はオリジナル楽曲も多く、これまでのスタミュミュとはまた違ったテイストを楽しめるのも魅力です。令和一発目の夏にも負けないぐらい、熱いステージにしたいなと思っています。みなさん、よろしくお願いします!

反橋:月皇海斗として参加できて、本当にしあわせです。歌とダンスはずっとやってきたことですので、スタミュミュのレベルがさらに上がったと言ってもらえるようにがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします。

山中:オリジナルキャラクターに心動かされていく2年生の姿を、僕たちもステージ上で思うままに、純粋に演じていきたいと思っています。そんな僕らの姿をみなさんに見ていただけたら、うれしいです。がんばります!

杉江:ついに本公演も3rdシーズンまでやってきたわけですが、たくさんの方に応援していただいて、支えていただいて、ここまでやってこられたんだなと、いま改めて思います。今回はこれまでと違って原作にないお話なので、まずは先の展開がわからないワクワク感を楽しみに劇場まで来ていただいて。そこからは僕たちが、スタッフさんが「スタミュ」の世界に連れていくので、作品の世界に飛び込んできていただけたらと……! スタミュミュのひとつの集大成として、ぜひ一緒に最高のステージをつくっていただけたらと思います。(WebNewtype・【取材・文:藤谷燈子】)

ミュージカル「スタミュ」-3rdシーズン-より