職種によって転職に成功している年代が大きく分かれます

パーソルキャリアは8月19日「転職成功者の年齢調査」の結果を発表した。調査は2007年の下半期から2019年上半期までの、それぞれの年の上半期・下半期で転職を成功させた人の平均年齢の推移を追ったもの。

2019年上半期に転職した人の平均年齢は31.7歳で、前回調査(2018年下半期)と同じだった。男女別に見ると、男性の平均年齢は32.6歳と前回から0.2歳上昇、女性は前回調査と同じ29.8歳だった。

年齢の内訳を見ると、最も割合が高いのは「25~29歳」(39.6%)で、次いで「30~34歳」(23.1%)、「40歳以上」(14.4%)。前回調査と比較すると、20代以下の転職成功者の割合が1ポイント増加したが、年齢の内訳は概ね前回と同じだった。

「専門職系」は転職成功者の平均年齢が上昇傾向


職種別の転職成功者の割合を見ると、20代が最も多かったのは「営業系」で61.5%だった。前回の調査から1.9ポイント増加している。2位は「販売/サービス系」で53.9%。3位「技術系(IT/通信)」(49.6%)、4位「クリエイティブ系」(48.2%)、5位「技術系(電気/機械)」(47.2%)と続く。「企画・管理系」は前回の調査時、20代以下と30代で12.8ポイントの差があったが、差は1.7ポイントまで縮まった。20代以下の割合が大きく伸びている。

20代の成功者が最も少なかったのは「技術系(建築/土木)」で38.3%。「技術系(建築/土木)」の転職成功者は40代以上が4分の1を占めた。

職種ごとの転職成功者の平均年齢を見ると、最も高かったのは前回に引き続き「企画・管理系」で35.0歳。次いで高かったのは、2014年頃を境に平均年齢が上昇しつつある「専門職系」で34.4歳だった。

一方、「技術系(建築/土木)」の平均年齢は2015年下半期の37.0歳をピークに下降傾向で、前回調査と比べ0.9歳下がった。そのほかの職種は、前回調査時とほぼ同程度だった。