任天堂は「Indie World – 19.08.19 (Nintendo Switch)」にて、Hotline MiamiHotline Miami 2: Wrong Number』をセットにしたHotline Miami Collection』Nintendo Switch版を現地時間8月19日より発売することを発表した。日本では今秋発売予定だ。

 『Hotline Miami』と『Hotline Miami 2: Wrong Number』は、Dennaton Gamesが開発したアクションゲームだ。ビデオテープ風の演出に代表される、ゲームの舞台となった時代の文化や、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の映画『ドライヴ』に強く影響を受けている。

 ポップで暴力的なグラフィックの見下ろし視点で、ステルスも織り交ぜたペースの速いハイテンションで手応えのある戦闘と、プレイヤーを混乱させ、ゲームにおける暴力についてを問いかけるようなストーリーで高い評価を得た。

(画像はSteam 『Hotline Miami』より)
(画像はSteam 『Hotline Miami』より)

 『Hotline Miami』はジャケットを着ていることからプレイヤーたちにそのまま「ジャケット」と呼ばれるひとりの男が主人公だ。ある日、彼の住むアパートに一本の電話が入り、動物のマスクと、ある場所でブリーフケースを回収し、そこにいる全員を抹殺しろという指示書が届けられる。

 声の導くままにマフィアの拠点である指示された場所へと向かい、そこにいる全員を殺害。その後も電話の声に従い殺人を繰り返していく。ゲームを進めるにつれて主人公が見ている現実は徐々に歪み始め、妄想と現実の境目はぼやけていく。

 『Hotline Miami 2: Wrong Number』はゲーム中の時系列的にも前作の続編であり、ジャケットなど前作の登場人物のその後も描かれている。前作と違い、ゲームは多数の主人公からなるオムニバス形式を取っている。

 前作でも好評を博したプレイヤーを混乱させる物語は、複数の主人公の物語としてさらに混迷を極める。マップが広くなり敵も多く、十分難しかった前作以上の難易度を誇る。

(画像はSteam『Hotline Miami 2: Wrong Number』より)
(画像はSteam『Hotline Miami 2: Wrong Number』より)

 『Hotline Miami』はすでに7年前の作品でありながら、いまだに影響力の強いタイトルだ。このアートスタイルだからこそ出来る暴力表現と、暴力それ自体をプレイヤーに問うストーリーは今なお色褪せない。もし本作をプレイしたことがなければ、『Hotline Miami Collection』は間違いなくおすすめ出来る作品だ。