中国では自分の意思や意向を相手にストレートに伝える人が多い。それゆえ中国人からすれば、「日本人は自分の考えを相手に直接伝えず、回りくどい言い方をする」ように感じられるというが、こうした違いから日本で暮らす中国人は「意思表示」の仕方に悩むことがあるようだ。中国メディアの捜狐は13日、日本人を相手に「失礼のないように断る方法」を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人の多くは内向的で礼節を重んじる国民性だと主張し、親しい相手の誘いを断る際にも「きっぱりと断る」のは相手の気分を害してしまう可能性があることを強調した。さらに、正しい断り方は「まず興味がある様子を見せ、回りくどい言い方を使って断る必要がある」と伝え、中国人からすると「まどろっこしい」と感じると主張した。

 続けて、比較的親しい人同士でも回りくどい断り方をする必要があるのなら、「上司や顧客からの誘いを、無礼にならないように断るにはどうすれば良いのだろうか」と疑問を提起。その場合にも、やはりまず興味を持っていることを相手に伝える必要があり、そのうえで風邪気味で体調が悪いなどの「言い訳」をして断るのが良いと伝えた。

 また、どうしても言い訳が思いつかない場合には、「予定を確認してみます」、あるいは、「もしかして時間が取れるかもしれません」と言い、時間稼ぎをした後に断るようにすれば、相手の気分を害することなく誘いを断ることができると強調した。

 中国人は相手が上司や顧客であったとしても自分の意思を直接的に伝えることが多い。これは非常に分かりやすい反面、言われた側が日本人であればきっと驚くことだろう。表現の仕方が日本と中国では大きく異なっていることを覚えておきたい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

意思表示の方法が違う! 日本人を相手に「失礼のないように断るには?」=中国メディア