日本人は親切で礼儀正しく、中国では「民度が高い」と評判だ。これは、訪日中国人の増加で日本人に接する機会が増えたことも関係しているだろう。しかし、中国メディアの今日頭条は16日、そんな日本人の民度が、実は「年々下がっている」と主張する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者が、なぜ「日本人の民度低下」を疑っているかというと、最近東京や上海でマナー違反の行動を取る日本人をよく見るからだそうだ。20年ほど前から、東京と上海を行き来してきた筆者は、特にこの数年で日本人の「民度の低下」を感じるという。

 それは、大声でしゃべりながら道をふさぐ学生らが、自転車のベルを鳴らされて悪態をついたり、電車の座席を占拠したり、駐車禁止の場所に車を止めるなど、以前は全く見ることのなかった光景が、時折見られることで感じるという。また、政治家も社長も芸能人も平気でうそをつくのもここ数年目立ってきた指摘した。
 
 筆者は個人的に、その理由を「生活や意識の変化にある」と分析。共働きが増えたことで、親が子どもの教育にまで手が回らなくなり、学校任せになっていることや、大人から子どもまでスマホ依存症になっていること、価値観の変化で、「親孝行をしない若者」が増えているためと分析している。ここで言う親孝行とは、結婚して子どもを生むことで、筆者に言わせると結婚や子育ての責任を逃れたい人が増えているために日本は少子化になり民度も下がっているらしい。

 これは完全に筆者の個人的な感想だが、中国人ユーザーからは逆に「そうは思わない」という意見が殺到した。日本旅行に行ったことがある人が増えているためか、「自分は日本で親切にしてもらった」という人も少なくなく、「いずれにせよ中国よりは民度は高い」と指摘されていた。

 また、今年日本に行ったという人は、列に並ばず、食べ歩きをし、大声で騒ぐなどのマナー違反を見たが、「ほとんどが旅行者で、中国人も少なくなかった」と正直に伝えている。日本にもいろいろな人がいるのは事実だが、全体としてみれば今でも民度が高いと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人の民度って低下していないか? 中国ネットの声は・・・=中国メディア