今年もお盆が過ぎ、大人の夏休みは終わってしまった。そしてまた、子どもたちの夏休みも残り少なくなってきた。長い休みのなかで、子どもたちはどんな体験をし、どんな思い出を心に刻んだだろうか。

 中国版ツイッター・微博では18日、「日本のある父親が子どものために記録した夏の日の光景に、とても懐かしさを覚える」として、日本のフォトグラファーが男の子の「夏休み」を撮影した作品群が紹介され、多くのネットユーザーが注目し、感想を残した。

 日々日本の情報を伝える、ある微博アカウントによって18日に紹介されたのは、鹿児島県で活動するフォトグラファー・有馬猛さんの作品だ。手に虫取り網を持ち、腰に虫かごを下げたノースリーブシャツの小さな男の子が森を駆けたり、大きな入道雲を見上げたり、古い神社の境内で休んだり、太い木の幹に座って虫かごの「獲物」を眺めたり、駄菓子屋や屋台でおばちゃんからお菓子を買ったりする様子がシャッターに収められている。

 古き良き「日本の夏休み」の光景を見事に捉え、無邪気に遊びまわった子ども時代を思い出させてくれる有馬さんの作品に、中国のネットユーザーも懐かしいものを感じ取ったようだ。

 微博のコメント欄には「自分が小さいころも、こんな感じだった」、「自分も小さいときは外で遊びまわっていた。今はみんなスマホで遊ぶばかり」、「夏ってやっぱり美しいし、好きだなあ」、「こういう夏の日を過ごしたいよ」、「自分も子どもの時にホタルを捕まえたのを思い出した」「ザリガニを釣って、木陰でご飯を食べた思い出が懐かしい」「見た瞬間に暑さが和らいだ気がする」といった感想が寄せられた。

 また、「まさに『菊次郎の夏』だ」、「大きな木からトトロが出てきそう」など、日本の映像作品に登場するシーンを想起したり、「昭和の日本だ」とつぶやくユーザーも少なからず見られた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の写真家が撮影した「子どもの夏休み」、美しさと懐かしさに中国のネットユーザーも共鳴