好きじゃない人に好かれたときの、その好きじゃない彼に対するふるまいに、あなたの育ちの良さが出ます。

「え?わたしのことが好きなの?キモ~!」なんて言ったらお里が知れます……。

実際にキモい男子がいるのは、男であるぼくも知っています。しかし、他人に対して「キモい」はないだろ、と思うのです。

ではどんなふうに対処するのがスマートなのでしょうか?一緒に見ていきましょう。

「いいお友だちでいようね」

スマートな断り方のなかでも、もっとも一般的なのはこれじゃないかと思います。

たとえば会社の人に口説かれたときとか、サークル仲間に口説かれたときに、「いいお友だちでいようね」と言ってやんわり断る女子って多いですよ。

もちろん彼女のホンネは「この男子とわたしが付き合うなんて、ありえない!」です。

でも「わたしたちが付き合ったとして、それが社内に(サークル内に)バレない保証はないでしょ?バレたら『みんなが』イヤな思いをするでしょ?だからいいお友だちでいようね」と言う……

どうですか、この品の良さ!

「みんなのことを考えているステキな女子にますます恋しちゃいました!」と彼は思うのですが、でも(ふつうの常識ある)男子は「いいお友だちでいようね」が断り文句だと100%わかっているから大丈夫です。

「じつは彼氏がいるんです」

彼氏がいなくてもいることにしちゃうといいです。これはキャバ嬢も使います。

「この客はわたしに彼氏がいるとわかっても、毎晩お店に通ってくれる」とわかったら、キャバ嬢はこう言って客からの告白を断るんですね。

で、彼氏がいると言ったにもかかわらず、それでも熱心に口説いてくる客とプライベートで遊ぶようになるキャバ嬢もいますね。

「あなたのわたしに対するその熱心さが好き」ということなのでしょうか?

「わたしのシモベとして使えるから、たまには彼にご褒美をあげようか」ということなのでしょうか?

このへんの女子の気持ちは、男にはまったくわかりません。

「今は彼氏をつくる気になれないの」

よほど察しのいい男子なら、この言葉を言われた時点で「あきらめよう」と思いますが、多くの男子はそうではありません。

「『今は』って……なら、いつであれば彼氏をつくる気になるの?ウソなんじゃ……?」と思う人も中にはいるでしょう。

そこで、併せて使いたいのが、

・仕事が忙しくてしばらく落ち着きそうにない
・趣味が楽しいから、そこに時間を使いたい
・勉強している

などのように、「私は今、恋愛よりもほかのことに時間やお金を使いたい」とはっきり言い切ってしまうこと。

こうすれば、男子をあまり傷つけず、かつ自分の意思もしっかりと伝わるため、一石二鳥

のちのちに無用なトラブルにつながりづらい、とてもスマートな断り方ができますよ。

「わたし年上(年下)じゃないと無理」

口説いてくる男子が年下か同い年くらいであれば「わたし、年上じゃないと無理なの」と言うと良いです。

「何歳くらい上がいいの?」と彼に聞かれたら、もうありえないくらい年上を言いましょう。「20歳上」とか。

年齢って、誰にとってもどうにもならないことだから、彼はあなたのことを諦めるしかなくなるのです。

おわりに

4つの断り文句をご紹介しました。

この4つのうちのどれを使っても、彼はあなたが断っているとわかり、大なり小なりショックを受けてしまうかもしれません。

それがわかっているなら、できる限り断らないように!

……と言いたいところですが、恋愛においてはなかなかどうして、自分の好きな人でもないとお付き合いするのはむずかしいですよね?

女子は、好きな人には好かれず、好きじゃない人に好かれ、男子は好きな人に告ったら「今は彼氏をつくりたくないの」と言われる。

この世の中どうもうまくいかないものですが、でもだからこそ、おたがいの思いが通じ合ったときがはうれしいもの。

あなたの求める恋をするためにも、しっかりと気持ちを受け止めて、返してあげることが大切ですよ。

ひとみしょう/作家)

(愛カツ編集部)