ナントレースが残り35試合を切り、優勝争いと共に個人タイトル争いも気になる時期になってきた。

各部門で熾烈な競争が繰り広げられる中、今季は新人王の動向が注目されている。

ともにチームに大貢献、熾烈な争いに

パ・リーグで目立つのがプロ2年目以降の選手たちの活躍だ。ソフトバンクで今季10勝に到達した2年目サブマリン高橋礼セットアッパーで定着した15年ドラ1右腕・高橋純平、先発ローテーションに定着した楽天の4年目右腕・石橋良太ロッテの5年目右腕・岩下大輝と投手の台頭が目立つ。新人は今季50試合以上登板しているソフトバンク甲斐野央、新人初の交流戦首位打者に輝いたオリックス中川圭太が有力候補になる。

セ・リーグは阪神・近本光司ヤクルト村上宗隆DeNA上茶谷大河、広島・床田寛樹が結果を残していたが、ここにきて明暗が分かれている。

3年目左腕の広島・床田は今月11日に登録抹消。上茶谷は球団新人記録の6連勝と白星を伸ばしたが、今月に入って2試合連続大量失点でKO。防御率も4点台まで悪化した。

一方で、夏場に入り、さらに輝きを増しているのが近本、村上だ。近本はリードオフマンとして阪神打線を牽引。17日の巨人戦(東京ドーム)では二盗、三盗を決めて25盗塁として、リーグトップの中日・大島洋平に2差と盗塁王を狙える位置につけている。2年目の和製大砲・村上も負けていない。今季28本塁打と覚醒し、リーグトップの83打点をマーク。入団時は同世代の日本ハム清宮幸太郎が注目されていたが、一気に抜き去った。

近本、村上のチームへの貢献度は計り知れない。新人王も熾烈な争いになるとみられるが、近本有利を予想する声が多い。あるスポーツデスクは「新人王は記者投票です。そうなると、阪神は担当記者の数が多いため必然的に近本が有利になる。17年の新人王で物議を醸した記者投票が顕著です」と分析する。17年は阪神の大山悠輔が打率・237、7本塁打で49票を集め、新人で2ケタ勝利を挙げたDeNA濱口遥大が27票と下回り、「どう考えてもおかしい」とプロ野球ファンから不満の声が漏れた。

近本はルーキー、村上はプロ2年目ということも配慮しなければいけない。どちらが新人王に選ばれるか。リーグ優勝の可能性は厳しい両球団だが、最後まで目が離せない戦いが続きそうだ。

「阪神担当」票が影響?(イメージ)