居酒屋店員(TAGSTOCK1/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

20日の『月曜から夜ふかし』で放送された「居酒屋店員が語る客への逆クレーム」に共感の声が集まっている。

■おしぼりの使い方に苦言

「お客さんへの逆クレームを聞いてみた件」に登場したのは、居酒屋を経営する佐々木さん。まず客に苦言を呈したのが、おしぼりの使い方。

来店時人数分のおしぼりを渡したにもかかわらず、30分後にまた同じように要求する客がいるそうで、佐々木さんは

「どこ拭く? そんなに何回も。タダじゃねえんだよおしぼりも。なんぼ出しても金取れるわけじゃねえしさ。だからマックだって笑顔だけじゃんタダなの」

と苦言を呈した。

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■取り皿の枚数にも…

次に佐々木さんが指摘したのは、料理の取り皿。客のなかに「フライドポテト用と枝豆用と厚焼き玉子用の取り皿。人数分お願いします」と頼んでくることがあるのだという。この件については、

「それ取り分ける? 本当に? みたいな。たこわさをさ、5人も6人も取り分けるかな」

と不快感を顕わにする。

■最後の指摘は…

そして最後の矛先は店員が両手にジョッキを持っているにもかかわらず、「これ下げてもらえます」と食器を渡してくる客。佐々木さんは、

「今俺両手にジョッキ持ってんだろ。下げてきたもの持ってるのに、『これ下げてくれ』。どうやって持つ?」

と、心の叫びを表現。これにはマツコも大爆笑してしまう。そして佐々木さんは最後に、

「最少人数で回して大変なんだよこっちは。パターン崩されてね。人雇うのも大変だからね。居ねえんだこれが。バイト募集中」

と番組にスタッフに訴える。このきっぷの良い喋りと語り口に、マツコは大爆笑した。

■居酒屋店員経験者から共感の声

佐々木さんの心の叫びに、居酒屋店員経験者から共感の声が相次いでいる。

■「働きたい」との声も

また、毅然とした態度で語る佐々木さんに「一緒に働きたい」という声も出た。

■カスハラが社会問題化する日本社会

昨今サービス従事者に悪質なクレームや迷惑行為をすることを「カスタマーハラスメントカスハラ)」と呼ぶようになった。そんな「カスハラ」は現在の日本では社会問題化しており、SNS上で炎上することも。

しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1.344名に実施した調査では、75.9%が「日本はクレーマー天国になっている」と答えている。

とくに居酒屋はアルコールが入るだけに悪質クレームや迷惑行為は多く、「お客様は神様」と誤った認識を持つ店員が反論できずにストレスを抱えてしまうため、店員が定着しづらい業界ともいわれる。

理不尽なクレームがまかり通ることも多い状況下で、取材班に監督者として毅然とした態度で「逆クレーム」を入れた佐々木さんの姿に、頼もしさを感じた人が多かったようだ。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年8月31日~2018年9月3日
対象:全国20代~60代の男女1,344名 (有効回答数)

『月曜から夜ふかし』居酒屋店員が語る「客への逆クレーム」に共感殺到