ソウルジャズ、R&B、ロックンロールなど、様々なテイストを取り入れたサウンド、キャッチーなメロディライン、英語を巧みに織り交ぜた歌詞など、スタイリッシュなビジュアルで、独自なバンドスタイルを追求し続けている、I Don’t Like Mondays.が、満を持して約3年ぶりのオリジナルアルバム『FUTURE』をリリースする。

【画像】I Don’t Like Mondays. ソロカット


■新しいスタート、新しい場所で、僕らが新鮮な気持ちで制作した

──レーベル移籍後初となるオリジナルアルバム『FUTURE』をリリースする前に、新曲を連続配信しようと思った理由を教えてください。

SHUKI:僕らはバンドだけど、デビュー当時から踊れる音楽を大事にしていて。で、僕たちが移籍したエイベックスというレーベルって“ダンスミュージック”のイメージが強いとと思うんですけど、僕らのファンの中には「移籍したらどうなっちゃうんだろう……もっとダンスミュージックになるの?」って予想できないことに対して不安を持っちゃうかもしれないと。だったら、(移籍後一発目の)新しいアルバムを聴いてもらう前に、新曲を何曲か聴いてもらうのもいいよねって。

YU:そういう思いもあって、自分たちで連続リリースしようと決めたんです。新しいアルバムは、全曲シングルになれるようなポテンシャルの高い楽曲を詰め込んだものにしたかった。でも、人間の情報処理能力って限られているじゃないですか。大粒揃いのアルバムを一気に聴いてもらう前に、まずは配信という形で一曲ずつ楽しんでほしいなって。

SHUKI 移籍という新しいスタート、新しい場所で、僕らが新鮮な気持ちで制作した曲をまず連続して聴いてもらうことで、3年ぶりのオリジナルアルバムに期待を膨らませてもらえたら。

KENJI:I Don’t Like Mondays.の音楽を初めて知る人にも、一曲ずつなら入りやすいし。

YUエイベックスとバンドって、(イメージ的に)あまり馴染みがなかったと思うので、僕らの考えるバンド色をチームとして一緒に作っていきたかったし、「僕らの“踊れるサウンド”はこういうものなんだ」っていうのを、これからどんどん提示していきたいという思いもありましたね。

■みんなで、「一体、どうやればいいんだ!?」って(苦笑)

KENJI:軸はブレずに、攻めていってギリギリのところまで挑戦してみようってところから制作が始まっていきました。

CHOJI:気持ち的には、あらたな自分たちを発見できるような作品にしたかったんですよ。

SHUJI:デビュー当時から自分たちが大事にしてきたファッションでも魅せることができる楽曲は、90年代ヒップホップなんじゃないか? っていうところから、「Do Ya?」ができて……。

CHOJI:「Do Ya?」が出来上がるまでが本当に大変だった~(苦笑)。踊れるヒップホップビート感にギターを乗せるなんて、今までやったことがなかったし。

SHUKI:基本的に2コードなので、その中でいかにメロディや楽器でバランスや色づけていくのが難しくて。みんなで、「一体、どうやればいいんだ!?」って(苦笑)。

YU:今までの自分たちの中にはなかった要素を作り出すために挑戦と実験を積み重ねて、結果的に自分たちが目指すものができた。

SHUKI:この曲が出来たことで、すごい自信になった。これだけカッコ良くて面白い曲が出来たんだから、他の曲も振り切って作ってみようっていう気持ちになれたし。

■一曲一曲でいろんなことを試したことで、アルバムの形がどんどん出来上がった

──最初に高い壁を乗り越えることができると、あとは何があろうと大丈夫! という気持ちになりますよね。

CHOJI:まさにそうでした(笑)。

KENJI:うん。どんどんサクサク進みましたね。とか言いながら、毎回そうなんですけど、一曲一曲全力で作っているから、あれ? この曲ってどうやって作っていったっけ!? って、覚えていないことが多いんですけど。

YU:配信第2弾の「Zero Gravity」では、70年代ソウルミュージックというキーワードに沿ったアナログっぽい音作りの中で、現代の技術やバンド形態にこだわらずにやってみたり。前にレコーディングまで終わっていた「Up to U」をあらたにレコーディングしたり、「DAIAMOND」では2年くらい前に作ったデモを再アレンジしたり。

SHUJI:「PLEASE」にはギターが入っていなかったり。一曲一曲でいろんなことを試したことで、アルバムの形がどんどん出来上がっていきましたね。

■I Don’t Like Mondays.の音楽はどんなものなのかっていうところが、しっかりわかっている4人

──では、『FUTURE』についてもっと具体的に聞かせてください。

YU:1stフルアルバム『TOKYO』は、バンドを結成してからそれまでの思いをぶつけた作品で、全曲シングルになるようなアルバムだったんです。で、その次に出した『FASHION』はあえてアルバム曲っぽい曲を揃えて、アルバム一枚を通じて楽しんでもらおうという思いで作ったものだった。そういうのを経ての今回の3枚目のフルアルバムだったので、僕らのことを初めて知る人たちにも、どこから聴いてもらっても大丈夫! っていうアルバムにしようと思ってました。

KENJI:聴きやすくて、アナログ感もあって、温かみのあるアルバムになったよね。若い頃の攻撃的な攻め方というよりは、みんな30代に入って、ちょっと大人になってきたからこそできるサウンドや追求できるアレンジになっているので、まわりからも結構、聴きやすいねっていう反応が多いです。

CHOJI 今回に限らないんですけど、I Don’t Like Mondays.の音楽はどんなものなのかっていうところが、しっかりわかっている4人なので、バンド感がちゃんとアルバムに表れていると思います。

■新しい指針として提示できたのかもしれない

──タイトル“FUTURE”に込めた思いは?

YU:僕らがここからどこに向っていくのか……移籍後の再出発感とか、今の自分たちの感じとか。バンドとしてもサウンドとしても、どの角度から見てもいちばんしっくりきたのが“FUTURE”っていうワードでした。

KENJI:今回のアルバムってネガティブではないんだけど、今までのアプローチとはちょっと違う感じがあるというか。僕たちも持っている、ひとりでいることの葛藤や不安みたいなものが、曲を聴いてくれる人たちにも新しい指針として提示できたのかもしれない。“FUTURE”というワードにはそういうニュアンスも入っているんじゃないかと、個人的は思ってます。

CHOJI:アルバム『FUTURE』を作り終えて、個人的には見えたからこそ見えなくなったところがあって。

■より特別な思い出になるようなツアーになるんじゃないか

──なんだか禅問答のようですね(笑)。

CHOJI:(笑)。いろんな挑戦をする中で、最初は“大丈夫かな?”と思っていたところもあったけど、最後までやりきったら、しっかり良いものが生まれたし、これから先ももっといろんなことができるなっていうのが見えた。と同時に、バンドも自分もこれからどうなっていくかは、結局やってみないとわかんないんだな~って(笑)。

KENJI:未来は自分の手の中にあるってことだよね。

YU:良いこと言うねぇ。いろんなチャレンジができたので、次に繋がるアルバムが出来たし、9月から始まる全国ツアーがより楽しみになりましたね。お客さんがライブをただ楽しむだけじゃなくて、何かメッセージみたいなものがプラスαとして、自分たちからひとつ提示できるんじゃないかと思っているので、より特別な思い出になるようなツアーになるんじゃないかなって期待してます。

SHUKI:新しい曲がライブの中でどんな景色を見せてくれるのか楽しみだし、かなり良いツアーになるんだろうなって。

KENJI:100パーセント満足できるライブになると思うので、ぜひ期待して遊びにきてほしいです。

INTERVIEW & TEXT BY 松浦靖恵

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アイドラが選ぶ、夏のひと場面に合う曲

ここからはアルバム『FUTURE』収録楽曲を中心に、“夏のひと場面に合う曲”というお題のもと、各シチュエーションに合った楽曲をI Don’t Like Mondays.にセレクトしてもらうことに。

【CASE 1.ジメっとした蒸し暑い日に聴きたい曲】

YU:「PLEASE」がいいんじゃない?

KENJI:涼しくさせてくれるような曲だもんね。

CHOJI:ラテンが良いかなぁ。今、パッとサンタナの「Black Magic Women」のフレーズが頭の中に流れてきた(笑)。

YU:俺はジメっとしてる時は涼しい感じの曲が聴きたくなっちゃうけどね。

CHOJI:スティビー・ワンダーの「Isn’t She Lovely」なんて、涼しくなれそうでいいかも。

【CASE 2. 真っ青な空、そして海のもとで聴きたい曲】

SHUKI:「LEMONADE」がいいんじゃない?

YU & CHOJI:うん。

KENJI:「LEMONEDE」は夕暮れ時にも合うよね。自分たちの曲じゃなかったら、ジェイソン・ムラーズの「I’m Yours」。

YUオアシスも良いなぁ。「Don’t Look Back in Anger」とか、夏の夕暮れにも聴きたい。

SHUKI:俺、レゲエが浮かんできちゃった。全然自分の音楽ルーツじゃないんだけど(苦笑)。トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズの「54-46WAS MY NUMBER」は海で聴きたい。

【CASE 3.夕暮れ時に聴きたい曲】

YU:暑さも落ち着いてきた夕暮れ時には「TONIGHT」でしょう!

CHOJI:そうだね。似合う。

YU:でもさ、夕暮れ時は「TRY FOR YOU」も良いよねぇ。

SHUJI夕暮れ時に浸れる要素を大事にして作ったからね。

KENJI:じゃあ、野外ライブで夕暮れ時にやるのを想定して作った「TRY FOR YOU」で決まり!

【CASE 3.夏の夜に聴きたい曲】

YU:夏の夜は「DIAMOND」でしょう!

CHOJI:「DIAMOND」は外で聴きたい曲だよね。

YU:夏の夜にひとりで聴くのも良い感じ。

KENJI:“貴方と見上げた夜空”って歌ってるしね。

YU:あとはコールドプレイの「Every Teardrop Is a Waterfall」かな。

KENJI:それ、すごくわかる!

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【プロフィール】
アイ・ドント・ライク・マンデイズ/YU(vo)、CHOJI(g)、KENJI(b)、SHUKI(ds)。月曜日の憂鬱を吹き飛ばすスタイリッシュロックバンド。

I Don’t Like Mondays. OFFICIAL WEBSITE
https://idlms.com/

I Don’t Like Mondays. MUSIC
https://avex.lnk.to/idlms

【ライブ情報】
I Don’t Like Mondays.“FUTURE”TOUR
09/22(日)愛知・ボトムライン
09/28(土)兵庫・music zoo KOBE 太陽と虎
09/29(日)大阪・梅田CLUB QUATTRO
10/05(土)神奈川・横浜ベイホール
10/12(土)茨城・水戸ライトハウス
10/19(土)北海道・札幌SPiCE
10/27(日)埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心
11/03(日)福岡・福岡BEAT STATION
11/16(土)宮城・仙台darwin
11/24(日)千葉・柏PALOOZA
12/01(日)新潟・新潟 CLUB RIVERST
12/21(土)広島・広島CAVE-BE
12/22(日)岡山・CRAZYMAMA 2nd ROOM

[2020年]
02/08(土)東京・TOYOSU PIT

詳細はこちら
https://idlms.com/news/163498

【リリース情報】
2019.08.21 ON SALE
ALBUM『FUTURE』
(M-ON! MUSIC)

掲載:M-ON! Press