中国では「日系車は安全性に劣る」というデマが存在する。こうしたデマを中国ネット上で見かける機会は一時に比べて随分減ってきたのは事実だが、完全に消えたわけではない。

 中国メディアの今日頭条は18日、日系車の安全性をめぐるデマの存在に対し、「日系車を貶めるのはもうやめるべきだ」と主張し、日系車の安全性は欧米の衝突安全テストで高く評価されていると指摘する記事を掲載した。

 記事は、自動車の購入を考えている中国人消費者にとって「安全性」は自動車選びの重要な要素となると紹介する一方、自動車に安全性をもたらす要素を本当の意味で理解していない消費者は少なくないことを紹介。そして、中国では「ボディに使用されている鋼板の厚さが車の安全性にとって重要」というデマが存在することを紹介した。

 続けて、自動車の安全性を評価するうえでは各メーカーが独自にテストを行うのではなく、評価機関が実験室で自動車を衝突させて評価を行うと紹介し、それゆえ評価機関によって評価には多少のばらつきが生じると紹介する一方で、日系メーカーの主要な車は欧米のテストで非常に高い評価を獲得していると指摘した。

 日系車のなかにも中国の衝突安全テストで芳しくない成績だった車がないわけではないと指摘する一方、日系車は「ボディに使用されている鋼板の薄く、安全性に劣る」という噂はデマにすぎず、読者に向けて「日系車を貶めるのはもうやめるべきだ」と呼びかけた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日系車の安全性を客観的に評価すべき「デマで貶めるのはもうやめよう」=中国メディア