園子温監督、椎名桔平主演によるNetflixオリジナル映画「愛なき森で叫べ」が2019年秋に配信される。今回、椎名桔平が演じる村田丈の全貌が垣間見える場面写真が解禁となった。

【写真を見る】迫りくる、最狂の詐欺師“村田”(椎名桔平)

■ 狂気と愛憎が渦巻く戦慄のサスペンス・スリラー

「愛なき森で叫べ」は、園監督が「冷たい熱帯魚」(2011年)、「恋の罪」(2011年)と同様に、実際の猟奇的殺人事件からインスパイアされた、狂気と愛憎が渦巻く戦慄のサスペンス・スリラー

世界中でまん延している猟奇的殺人事件の被害者の姿や、彼らが加害者に転じてしまう人間社会の恐ろしさと闇を、園監督ならではのユーモアとバイオレンスを交えて描いていく。

園監督作品をほうふつとさせるシチュエーションや、「HAZARD」(2006年)、「自殺サークル」(2002年)、「Strange Circus 奇妙なサーカス」(2005年)、「冷たい熱帯魚」「恋の罪」などに登場した村田、美津子、妙子、シンといった同じ名前の人物が次々と登場。

「冷たい熱帯魚」では、でんでんによる初代“村田”が狂気に満ちた存在感を見せつけ話題となったが、本作で椎名が演じる“村田丈”は、軽妙な話術で人の心を操りながら、人を人と思わぬ冷酷さを持つ最狂の詐欺師

大げさなポーズや誇大妄想のようなうそに笑いながらも、徹底した自己中心的な言動に背筋が凍るキャラクターとなっている。

■ 作品と“村田”への自信を見せる椎名桔平

今回、解禁されたのは、携帯を片手に不穏な表情で会話している村田丈(椎名)をはじめ、上京してきたばかりの謎めいた青年・シン(満島真之介)、村田のターゲットとなる尾沢茂(でんでん)、アズミ(真飛聖)、妙子(日南響子)、美津子(鎌滝えり)といった主要な登場人物たちの場面写真。

園監督は、村田というキャラクターについて「僕が、実際に出会った詐欺師の名前に近いんです。僕が本物の詐欺師から学んだその話術や口調を、どの“村田”にも投影していますね」と、村田の誕生秘話を紹介。

その村田を演じる椎名は「園ワールドの歪んだリアルの中で発想した自分のアイデアを、カメラが回っているうちに監督に見せていく、ジャズセッションのような作業でした。この作品が配信されたら、映像の鮮烈さに世界中に衝撃が走ると思います」と、作品と役への自信をのぞかせた。(ザテレビジョン

園子温監督、椎名桔平主演による映画「愛なき森で叫べ」の場面写真が解禁となった