中国メディア・東方網は19日、日本との対立が深まっている韓国で、日本政府に対する抗議デモが起こる一方、文在寅大統領の退陣を求めるデモ活動も一部で発生していると報じた。

 記事は、日韓関係が緊張するなかで文大統領に反対する右派組織が先日韓国国内で抗議デモを行い、文大統領の退陣とともに朴槿恵大統領の釈放を要求したと伝えた。

 そのうえで、「韓国の大統領はまるで呪いにかかっているかのように、歴代の大統領はみな良い結末を得られない」とし、現在日本への抵抗により高い支持率を得ている文大統領も、内部の反対派による攻撃を受けていると説明。約2年の在任期間中、朴前大統領の収賄事件をはじめ、精力を反腐敗や清廉に注ぐ一方で、大統領選挙時の公約であった韓国経済の再興が今なお実現できていない点も、反対派が不満を募らせる要因だと解説している。

 そして、文大統領が「大統領府の呪い」を打ち破れるかどうかは現在のところはっきりしないとする一方で、「現時点で間違いないのは、文大統領が仮に退陣したとしても、朴前大統領の釈放はあり得ないということだ。もし、そんなことをすれば韓国の法律は白紙同然になってしまう」と伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日韓対立がエスカレートする中で、韓国では文大統領退陣デモも起きている=中国メディア