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 家族の一員として共に時を重ねてきた大切なペットを失うと、心が折れ、悲しみに暮れる飼い主がほとんどだろう。

 しかも、目の前からペットがいなくなった理由が、交際していた相手による嫉妬がらみの悪意ある行為が原因だったとしたら、ショックはなお大きい。

 アメリカに住むある女性が、仕事で留守の間、当時交際していたボーイフレンドに勝手に飼い犬を売られてしまった。

 しかしその後、この一件がメディアで伝えられたおかげで、女性は無事に犬と再会することができた。

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一目ぼれして飼い始めた犬に恋人が嫉妬

 ネバダ州から音楽のキャリアを磨くために、カリフォルニア州ロサンゼルスへと越してきたアシュリー・ファーレイさん(25歳)。彼女にとって、環境が変わった中での寂しさや孤独を大きく癒してくれる存在が、ポメラニアンのエラ(Ella)だった。

 アシュリーさんは、エラを見た瞬間に、他の犬を見ても感じたことのない繋がりを感じて一目ぼれしたそうだ。初めて飼う子犬ということもあり、アシュリーさんはエラをとても可愛がっていた。

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 その頃アシュリーさんには、交際3か月になるボーイフレンドがおり、彼との交際はこれまで順調のように思えた。ところがこのボーイフレンドが、エラへの嫉妬のあまりに信じられない行為に出たのである。

嫌がらせにクラシファイドサイトでエラを売る

 6月11日アシュリーさんが仕事から帰宅するとエラの姿がなかった。しかしそこにいたボーイフレンドは、アシュリーさんに意地悪な笑みを向け、「犬を売ってやった。お前はもう2度とあの犬と会えないよ」と言い放ったのだ。

 大きなショックを受けるアシュリーさんに、ボーイフレンドは別れを告げ、フロリダにある自宅へと戻って行った。

 交際に別れを告げられたことよりも、勝手に愛犬を売られた悲しみの方が大きく、アシュリーさんは愕然とした。

 どうやら、元ボーイフレンドはクラシファイドサイト『Craigslist』に「飼い主募集」と嘘の広告を出したようだ。

この犬が新しい飼い主を求めています。美しく可愛いこの犬に新しい家を見つけてやってください。私は新しい仕事が決まって、全国を移動しなければならず、犬を連れていけないのです。600ドル(約64,000円)で売ります。

 加えて、広告にはエラの特徴や病歴などの記載もされてあったという。

 更に、エラがいなくなったその日の夜、新たな飼い主のもとで別のポメラニアンと仲良くじゃれ合っているエラの姿を映した動画が、元ボーイフレンドからアシュリーさんのもとへ送りつけられてきた。

メディアの助けも借りエラの行方を追跡し、無事に再会

 アシュリーさんの悲しみは募った。

どれほど心に穴があいた気持ちになったか。自分の一部が欠けたように空っぽになってしまったような、もう言葉では言い表すことができないほど、ショックでした。

 しかし、アシュリーさんは諦めなかった。SNSを使ってなんとかエラの行方を突き止めようと、数日間必死になった。

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 万が一、エラの新しい飼い主が見つかった時には、事情を伝えて自分のもとへ返してもらいたいという思いもあった。

 幸いにも地元メディアがこの一件を報じ、そのニュースを見たカップルは、自分たちが広告サイトから買った犬がエラであったことに気付いた。

 そしてついに、アシュリーさんとエラは再会することができた。

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 元ボーイフレンドからエラを購入したカップルは、文句のひとつもいわず、アシュリーさんに買い取りも求めずに、エラを元飼い主のもとへ返した。

 ほんの短い間でもいい人たちに飼われていたこと、問題なくエラが自分のもとへ戻ってきたことに大きく安堵しているアシュリーさん。今は、エラと過ごす時間を何より大切にしているという。

 ちなみに、元ボーイフレンドとはそれっきりだそうだ。

References:Inside Editionなど / written by Scarlet / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52278365.html
 

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