現在、サッカー界の現役プレーヤーで屈指のカードコレクターとして知られるパルメイラスの元ブラジル代表MFフェリペ・メロ(36)が、20日に行われたコパ・リベルタドーレス準々決勝1stレグでまたしても退場処分を科された。『FOX Sports Brasil』が伝えた。

パルメイラスは20日、敵地で行われたコパ・リベルタドーレス準々決勝1stレグで同じブラジル勢のグレミオと対戦し、1-0で先勝した。しかし、古巣相手に先発出場したメロは開始9分に早速最初のイエローカードをもらうと、パルメイラスの1点リードで迎えた77分には相手のルシアーノに対して見舞ったレイト気味のスパイクファウルと判断され、この試合2枚目のイエローカードをもらい、痛恨の退場処分となった。

すると、このファウルの直後にメロはピッチに座り込んでしまい、人目もはばからず号泣。百戦錬磨のベテランの思わぬ反応にパルメイラスのチームメートだけでなく、対戦相手のグレミオの選手も慰める様子を見せる、異様な光景となった。

なお、同試合後に自身の退場劇に関して質問を受けたメロは、主審の判定が自身にとってあまりに厳しいものだったと主張している。

「それは複雑な感情だった。僕たちは非常に強いグレミオを相手に良い試合をしていた。だけど、自分の退場がチームを苦しめることになってしまった」

「個人的には2度目のファウルに関して主審はあまりに厳しすぎたと思う。(号泣の理由は)あの状況で退場とわかったとき、思わず涙が出てきた。あのような状況でチームを残してピッチを去らなければならないことは本当に不公平だと思ったし、正直傷付いていた。ただ、チームが残した結果は本当に重要だった」

なお、メロはキャリアを通じて158枚のイエローカードを記録し、通算18度の退場を経験している。それでも、退場というものはいつでも心身ともにこたえるもののようだ…。



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