スコットランド3部に所属するクライドスコットランド指揮官ダニーレノン監督(50)が、11年ぶりの現役復帰でチームを勝利に導いた。イギリススカイ・スポーツ』が伝えている。

今回、日本のプロ野球で親しまれる選手兼任監督の采配の代名詞、「代打俺!」的な珍しい出来事が起きたのは、スコットランドのグラスゴーで開催されるローカルトーナメントのグラスゴーカップのクライドセルティック・コルツの一戦。

スカイ・スポーツ』が伝えるところによれば、2008年にスコットランドのカウデンビースで現役を引退していたクライド指揮官レノン監督は、チームの負傷者の影響などによって後半半ばに自身をプレーヤーとして起用することを決断したという。

交代時に「交代俺!」と言ったかは不明だが、76分に途中出場を果たすと、スコットランド屈指の名門の10代後半の若手で構成されるセルティック・コルツ相手に奮闘。15分ほどの出場期間の中で危なげなくプレーし、チームの3-1の勝利に貢献した。

なお、レノン監督は現役時代に中盤の選手としてハイバーニアンでプロキャリアをスタート。その後、レイス・ローヴァーズやパーティック・シッスル、カウデンビースなどでプレー。2008年の現役引退後は古巣カウデンビースやセント・ミレン、U-21スコットランド代表の暫定指揮官などを歴任し、2017年からクライドを率いている。

11年ぶりの現役復帰でセルティックの有望若手相手に奮闘した50歳のレノン監督の活躍は見事だったが、52歳にしてバリバリ現役としてプレーする横浜FCの元日本代表FW三浦知良の異次元ぶりを改めて認識させられる今回の珍しいニュースだった。

※写真は2013年にセント・ミレンを率いていた当時43歳のレノン監督

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